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東区健軍ハートピアノ教室

  • 理想のレッスン②

    私が理想とするのは音楽の世界を旅しているようなレッスンだ。  イメージの中で、ある日生徒さんと私は素晴らしい曲の入り口の門の前に立つ。扉を開けると目もくらむような輝く音楽が我々を呼んでいる。  その中を進む。暖かい風が吹いている時もあれば険しい山道にくじけそうになったりする。生徒さんはまだ一人ではその中を歩けない。  譜読みができなければ手伝う。しかし、今苦しんで読んでいる音が音楽として鳴ったときどんなに感動的かを分かるように弾いて見せたり、和声の中での役割を説明したりする... 続きを読む

    2018年3月20日

  • 理想のレッスン①

     理想のレッスンという文章を書いている時に、ちょうど“カワイあんさんぶる”11月号に掲載されていた音楽学者若尾裕氏の「音楽のレッスン」という文章が目にとまった。レッスンをする側からも、受ける側からも意味深い文章だ。    “高度な技術を習得するには、映像や録音からではなく近接した現前性による学びが不可欠である。”とある。他者の感覚の細密さを学ぶには、《生身の人間》から、その技術を間近に体感することが重要だということだ。氏が言うように、それはときとして《師のオーラ》と表現される。確かに素晴らしい指... 続きを読む

    2018年3月20日

  • テンポ感

     スポーツは速さを競う。精密に計測されたタイムは0コンマ何秒の世界で順位を決める。難所だからといって簡単にゆるめるわけにはいかない。  一方音楽の世界の速さは相対的だ。巨匠の演奏ではゆったりとおおらかだと思った演奏がメトロノームで測ってみると意外と速かったり、かたくなにテンポを一定に保って確固たる音楽を構築していると思った演奏も、実際は結構テンポが揺れていたりする。うまさのマジックだ。  また、現代人と作曲家の時代ではその感じ方は変わってきているかもしれない。先日ピアノ仲間が「昔の人と今の... 続きを読む

    2018年2月15日

  • せんせ~うまい下手分かるんですか?

     「せんせ~ってピアノのうまい下手って正直言って分かるんですか?」  中学生のB君が声変わりしたばっかりの声で大人っぽい表情を作りながら聞いてきました。 大人っぽく構えていても敬語が使えるようになってもまだまだ考え方は子供…。でも発想の無邪気なところとちょっとだけ鈍いところがなぜか彼の魅力になっています。(特に“正直言って”という言い回し)  彼は動画でいろいろなピアノの演奏を見たが指がばらばらと動くものに感動した、先生はどうなのか、という質問でした。   「すごいんですよ、指がものすごく... 続きを読む

    2018年1月20日

  • ブレンデルのベートーヴェン

     久しぶりにブレンデルのベートーヴェンの後期の3つのソナタを聴いてあらためてその素晴らしさに打ちのめされました。1995年9月サントリーホール、64歳の公演です。  奇抜なことは何もしないのに音楽が雄弁に語りかけてきて、自然な流れの中でしっかり地面を踏みしめているような安定感があり、他のピアニストが作為的にきこえてくるほどです。  ピアノをやっているなら必ず立ちはだかるベートーヴェン後期のソナタ。技術的にも精神的にも成熟しないとなかなか弾けませんし、更に説得力を持って弾くのは至難の業です。ブレ... 続きを読む

    2018年1月10日

  • “Feliz Navidad”(フェリスナビダ)

     “Feliz Navidad”(フェリスナビダ)という陽気なクリスマスソングをご存じですか?スペイン語で「クリスマスおめでとう」という意味の楽しい曲です。  今年はパバロッティが亡くなって10年。ドミンゴ、カレーラス、パバロッティで歌ったウィーンフィルとの1999年のクリスマスソングの数々、本当に素敵です。 ドミンゴはちょっとこの日顔がむくんでいるけれど男前、余裕しゃくしゃくで、曲に合わせてしぐさや表情を演出します。聴く人に語りかけるように優しい微笑みを忘れません。カレーラスは歌詞カードのチラ見し過ぎだけれ... 続きを読む

    2017年12月9日

  • 当たってくだけて平均律クラヴィーア曲集 第2回ハ長調プレリュード

     さあ最初はハ長調プレリュードです。グノーのアヴェマリアの伴奏としても有名なこのプレリュードはわりと弾きやすいのでソナチネアルバムの後半にも載っています。今日はA夫くんと、見学は同じく大人の生徒さんお二人です。  A夫くん「こんにちはHEART先生。お約束通りうかがいました。この曲は聞いたことがあったので楽勝でした!一回弾いてみてよかですか。」  ♪~~~A夫くんの演奏~~~♪  一同「パチパチパチパチ」 A夫くん「どうでしたか?僕的にはオーロラとかきれいな河の流れみたいなものば想像しながら弾きま... 続きを読む

    2017年12月6日

  • 当てる

    ラ・カンパネラを弾くときなど、離れた鍵盤に的確に打鍵するときのことを”当てる”と言ったりします。難しいので日頃のたくさんの練習が必要ですが、今日は違うお話。 途中から聴くラジオのクラシック番組では、曲を知っている時は演奏者を、知らない曲の時は作曲者を推理します。   「これはショパンのピアノ協奏曲第1番だな。とてもしっとりとして繊細で流れるような美しさ。音もとっても綺麗。きっと女性のピアニストね。」  答え→ランラン  ×弾き姿に騙されてはいけないです。  「この派手な交響曲は誰の曲だろう?... 続きを読む

    2017年11月22日

  • ピツィカートの魅力

     弦楽器は弾けませんが、『ピツィカート』は弓で弾いた時とは全く違う音になり、使われる楽曲によって驚くほど様々に表情を変えるところが魅力だと思っています。  『ピツィカート』が喚起するイメージには実にたくさんのバリエーションがあります。 一番有名な『ピツィカート』の曲は、その名も“ピツィカート・ポルカ”(J・シュトラウスII世作曲)でしょうか。ウィーンのニューイヤーコンサートではこの曲をバックに、美しい衣装を着たバレリーナ達が長い手足で優雅に踊る場面が放映されるので、いつの間にか『ピツィカート... 続きを読む

    2017年11月2日

  • お問い合わせありがとうございます

     いつもHPをご覧いただきありがとうございます。また、たくさんのお問い合わせに感謝いたします。いろいろなピアノ歴をお持ちのさまざまな年齢の方々とのレッスンを通して私も一緒に楽しんだり新しい発見をさせていただいています。   メールでのお問い合わせには必ず2~3日中にお返事をしていますが、時々迷惑メールとしてブロックされてしまい届いていないときもあります。  数日経っても教室からの連絡がない場合はお手数ですがもう一度メールしていただくか、お電話いただけると助かります。  只今生徒募集... 続きを読む

    2017年10月10日

  • 長さが気になる

     ごめんなさい。音符の長さではなく、男性ピアニストのズボンの丈のことです。   一番気になるのはアンドラーシュ・シフ。立っている時はそれほどでもないのに座るとぐっと短くなり、細い足首が見えます。彼はインタビューでは、一言一言に「はあはあ」となんだか息が苦しそうなのに、いざ弾き始めるととても気持ちよさそうに目を閉じて、まさに呼吸をするように指を自然に動かします。音楽の中を自然に夢見心地で滑っていくようで素晴らしいです。話す時は疲れやすそうだったのに、なんとアンコールでバッハのフランス組曲第5番... 続きを読む

    2017年10月7日

  • 私の好きな曲 美しい夕暮れ「Debussy: Beau Soir 」

    Debussy: Beau Soir (Tasmin Little) “夕焼けが美しいうちに(若いうちに)この世に生きる喜びを味わいなさい・・・ さざめく波は海へと、そして私たちはあの世へと去っていくのだから” _________ポール・ブルジェ 星の王子様は “1日に44回夕暮れを見たことがあるよ” “悲しい時に夕暮れに惹かれるんだ…” とつぶやきました。 夕暮れには何か特別な時間の流れを感じます。 地平線に沈む夕日。 赤く染まった空はだんだんと彩度を落としていき、しまいには夜の闇に溶け込んでいきます。時間とは止ま... 続きを読む

    2017年9月24日

  • ピアノが長続きするかどうかは…

    ~はじめにリズムありき(ハンス・フォン・ビューロー)~  子どもをはじめ多くのピアノ愛好家は知っている曲を弾きたいと思います。それは、はじめに『音楽』への感動が存在するからです。聴いたことがあり、心動かされ、既に自分の中に存在する『音楽』への感動にあこがれて自分の指でそれを実在させたい。だから弾きたくなるのだと思います。  今『音楽』への感動と言っているのは『心に響く感動』ということで、指が早く動くとか間違えなかったということではありません。 自分が素敵だと感じている『音楽』を自らの指でこ... 続きを読む

    2017年9月16日

  • 無料体験レッスン

    :*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・ 当教室のレッスンは対面レッスンとオンラインレッスン両方行っています。 体験レッスンは現在対面です。 :*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・ 【無料体験レッスン当日】 ご準備いただく物 ⚫︎以前お使いのテキスト ⚫︎弾きたい曲の楽譜 :*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・・:*... 続きを読む

    2017年3月20日

  • 当てる

    ラ・カンパネラを弾くときなど、離れた鍵盤に的確に打鍵するときのことを”当てる”と言ったりします。難しいので日頃のたくさんの練習が必要ですが、今日は違うお話。 途中から聴くラジオのクラシック番組では、曲を知っている時は演奏者を、知らない曲の時は作曲者を推理します。   「これはショパンのピアノ協奏曲第1番だな。とてもしっとりとして繊細で流れるような美しさ。音もとっても綺麗。きっと女性のピアニストね。」  答え→ランラン  ×弾き姿に騙されてはいけないです。  「この派手な交響曲は誰の曲だ... 続きを読む

    2016年6月5日

  • ブレンデルのベートーヴェン

     久しぶりにブレンデルのベートーヴェンの後期の3つのソナタを聴いてあらためてその素晴らしさに打ちのめされました。1995年9月サントリーホール、64歳の公演です。  奇抜なことは何もしないのに音楽が雄弁に語りかけてきて、自然な流れの中でしっかり地面を踏みしめているような安定感があり、他のピアニストが作為的にきこえてくるほどです。  ピアノをやっているなら必ず立ちはだかるベートーヴェン後期のソナタ。技術的にも精神的にも成熟しないとなかなか弾けませんし、更に説得力を持って弾くのは至難の業で... 続きを読む

    2016年5月6日

  • ブブレン

     熊本市東区にある温泉の名前ではなく、ピアノの練習のやり方のお話です(笑)  どんなにイメージが自分の中で出来上がっていても、楽譜に書いてある音符を指が押してくれないと作曲家の音楽になりません。想いを音楽に投入するのは大事ですが、特に難しい部分はやはり機械的な練習も大事です。  ショパンのノクターンに出てくる小さな音符群(印刷では本当にとても小さい)や“貴婦人の乗馬”のヘ長調の最後の部分、《展覧会の絵》の“小人”のエンディングの両手が離れていく音形…、止まらずにバシッと鮮やかに決めた... 続きを読む

    2016年4月18日

  • ドレミファソラシド①

     ドレミファソラシド、ドシラソファミレド。  音階と言えば何を連想しますか?みんなが眉をひそめるツェルニーでしょうか?それとも動物の謝肉祭の「ピアニスト」?ちっちゃなピアニストがちっちゃなおててで小指と薬指を交差させながら一生懸命音階を弾くのは可愛らしいですね。  モーツァルトのピアノソナタK331にはたくさんの音階が登場します。かなりの技術が必要なのにソナチネアルバムという本には(私が子供の頃からあり、内容もあまり変わってない)クーラウや他の作曲家の簡単なソナチネとなぜかさりげ... 続きを読む

    2016年3月20日

  • “Feliz Navidad”(フェリスナビダ)

     “Feliz Navidad”(フェリスナビダ)という陽気なクリスマスソングをご存じですか?スペイン語で「クリスマスおめでとう」という意味の楽しい曲です。  今年はパバロッティが亡くなって10年。ドミンゴ、カレーラス、パバロッティで歌ったウィーンフィルとの1999年のクリスマスソングの数々、本当に素敵です。 ドミンゴはちょっとこの日顔がむくんでいるけれど男前、余裕しゃくしゃくで、曲に合わせてしぐさや表情を演出します。聴く人に語りかけるように優しい微笑みを忘れません。カレーラスは歌詞カードのチラ見し過ぎ... 続きを読む

    2015年12月24日

  • 私の好きな曲⑮ “エディット・ピアフを讃えて”(プーランク)

     落ち葉の舞い散る音と風景の織りなす風情は美しく、まるで映画のワンシーンのようです。秋も深まり別世界となった庭では頭の上をメジロか何かの小鳥たちが楽しそうに群れで飛び回っています。もみじの樹から赤く色づいた葉がどっさり舞い落ちてくると、庭で過ごす時間も増え、秋の風のさぁ~っという音と鳥の声との心地よさに、髪に降り注ぐ落ち葉を払い落としもせず自然の交響曲に聴き入ります。  さてこの季節になると、“枯葉”というシャンソンの定番曲を必ず耳にします。マッコイ・タイナーの“枯葉”を聴いたりオスカー... 続きを読む

    2015年12月15日


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