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私の好きな曲 美しい夕暮れ「Debussy: Beau Soir 」

Debussy: Beau Soir (Tasmin Little)


“夕焼けが美しいうちに(若いうちに)この世に生きる喜びを味わいなさい・・・
さざめく波は海へと、そして私たちはあの世へと去っていくのだから”
_________ポール・ブルジェ


星の王子様は
“1日に44回夕暮れを見たことがあるよ”
“悲しい時に夕暮れに惹かれるんだ…”
とつぶやきました。

夕暮れには何か特別な時間の流れを感じます。

地平線に沈む夕日。
赤く染まった空はだんだんと彩度を落としていき、しまいには夜の闇に溶け込んでいきます。時間とは止まることなく流れていて今は確実に過去になっていく・・・ドビュッシーにインスピレーションを与えたポール・ブルジェの詩のように、人はみな夜という人生の終わりへ向かって進んでいることを感じる瞬間です。

太陽が一日中で一番美しいのは夕日かもしれません。
去りゆくものの美しさ、
終わりを迎えようとするものの最後の輝き…

私はハイフェッツ編曲のヴァイオリン&ピアノ版が好きです。
ヴァイオリンの出だしはあまり歌いすぎず、ハスキーな感じに出てきてほしい。
ピアノも柔らかい音で寄り添って和音の響きの変化に沿って色がどんどん変わって…。

この曲を聴くと、ピアノの音がいかに色彩豊かでどんな楽器とも調和できるかがわかります。 詩の情感と、夕暮れの情景、そして甘くせつないメロディーが美しく融け合っていているドビュッシーの世界…。何時間聴いていても飽きません。

夕暮れの赤い空はいつまでもいつまでもほのかな明るさを保っていますが、すっかり暗くなっても夜の闇は夕日の朱の記憶を留めています。

ご主人を亡くされた知人が“主人は亡くなってもいつも私のそばにいる…そう思えてから少しずつ立ち直れたのよ”と涙を浮かべておっしゃっていたのを思い出します。

夕暮れも美しいけれどその余韻を湛えた夜も美しいです。人の耳にいつまでも余韻が残っているような演奏、記憶に残っているようないい音楽、人の記憶に残る人生…あこがれます。

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