日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

“Feliz Navidad”(フェリスナビダ)

 “Feliz Navidad”(フェリスナビダ)という陽気なクリスマスソングをご存じですか?スペイン語で「クリスマスおめでとう」という意味の楽しい曲です。


 今年はパバロッティが亡くなって10年。ドミンゴ、カレーラス、パバロッティで歌ったウィーンフィルとの1999年のクリスマスソングの数々、本当に素敵です。 ドミンゴはちょっとこの日顔がむくんでいるけれど男前、余裕しゃくしゃくで、曲に合わせてしぐさや表情を演出します。聴く人に語りかけるように優しい微笑みを忘れません。カレーラスは歌詞カードのチラ見し過ぎだけれど誠実さを絵にかいたような歌いっぷり、どんな場面も真顔、真面目ひとすじ。“ウェストサイドストーリー”でバーンスタインに絞られていたあの有名な映像が思い出されます。パバロッティは書き眉の違和感にぎょっとさせられますが高音の美しさにため息です。そしてなんといっても“Feliz Navidad”(フェリスナビダ)を本当に楽しそうに歌っています。合唱団の少年たちも笑顔でお互いを見合って楽しそうで、会場が一体となっているのが伝わってきます。底抜けに明るいこの曲がパワーをくれるようで、音楽っていいなと思う瞬間です。


 歳を重ねてきた三人が、一つの曲を競演するのは見ごたえ聴きごたえ満点です。三大テノールの魅力は三人で100%ではなく、三人だと300%以上、魅力が相乗効果だったところです。“Let it Snow”では三段重ねで”女心の歌“のエンディングを思い出させる迫力で観客をうならせます。


 今は引退されたライナー・キュッヘルさんの厳しいお顔も見えます。緊張感いっぱいの引き締まった表情です。インタビューで、どうしていつも怖い顔で演奏するのか、という質問に「気が抜けない大変な役割を果たしているから、にこにこする余裕がない。」と語っていた通り、世界的テノール歌手三人とウィーンフィルを陰で懸命に支えています。真摯に音楽に向かい合い、日々並々ならぬ努力で技術を磨いているからこそ、この豪華メンバーのソリストの魅力を存分に引き出すことができ、聴衆も楽しいばかりのこの雰囲気に浸ることができます。


 三人の全盛期の映像は懐かしくもあり、過ぎ去った日々への哀愁も連れてきます。特にクリスマスソングのように1年の決まった時期に同じ曲を聴くと、時間の流れや思い出がいっぺんに胸に流れ込んできて熱い思いでいっぱいになります。人はその時々の年齢で輝きます。その中で変わらずに歌い継がれる素晴らしい曲、そして音楽に人生を捧げた偉大な演奏家たちにありがとうと言いたいです。


 「フェリスナビダ!」今はなきパバロッティが 「つらいことや悲しいことがあっても音楽と共に乗り越えていきましょう!」 と、微笑みかけているようです。


 HEART PIANO ハートピアノ教室
 090-5478-1106
   heartpiano@dra.bbiq.jp


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント