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私の好きな曲⑮ “エディット・ピアフを讃えて”(プーランク)

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 落ち葉の舞い散る音と風景の織りなす風情は美しく、まるで映画のワンシーンのようです。秋も深まり別世界となった庭では頭の上をメジロか何かの小鳥たちが楽しそうに群れで飛び回っています。もみじの樹から赤く色づいた葉がどっさり舞い落ちてくると、庭で過ごす時間も増え、秋の風のさぁ~っという音と鳥の声との心地よさに、髪に降り注ぐ落ち葉を払い落としもせず自然の交響曲に聴き入ります。


 さてこの季節になると、“枯葉”というシャンソンの定番曲を必ず耳にします。マッコイ・タイナーの“枯葉”を聴いたりオスカー・ピーターソンのコピーを弾いたりして秋の気分に浸りますが、フランスの作曲家プーランクが作曲した即興曲のなかの一曲“エディット・ピアフを讃えて”も、“枯葉”に似ているメロディーが素敵な秋にぴったりの作品です。プーランクの曲はユーモアたっぷりで不協和音が含まれる曲が多いのですが、この曲は本当にロマンティック。エディット・ピアフのように大人っぽい声で歌っているようなメロディーと、和声の中の和音を控えめに刻み込む伴奏、という簡単な構成です。


 ところが意外とペダルが難しく、メロディーラインを濁らせずに歌い上げるにはペダルの繊細な操作が求められます。濁る原因はメロディーに2度音程が多いからですが、左手のバスの響きを切断しないようにしながらも右手が濁らないようにペダルを使うところに難しさがあります。ペダルの上げ下げを口で説明するのはなかなかに難しく、タイミング、踏み込み具合、操作の速度等々…音をよく聞きながら無意識に足が動くようになるまでの熟練が必要です。また、テンポもきちんと弾きすぎると味わいがなくなるので、シャンソンの歌い方をお手本にうまく揺らすほうがセンス良く聴こえます。クラシックのピアノの弾き方プラスαが必要です。


 あ~。万が一私がプロモーションビデオを撮るなら、こんな秋の落ち葉舞い散る風の日の屋外にピアノがセッティングされていて、髪に風を受けながら肩出しデザインのパープル系のベルベットのドレスで、おっしゃれ~な“エディット・ピアフを讃えて”を弾いているところにするのだが……。頭上にもカメラが設置されていて落ち葉の舞う中、空を見上げて演奏に没入するピアニストを激写。なぜか私はフランス語を上手に操り自分のプロフィールをカメラに向かってフランス語でペーラペラと語っている……、と変な妄想に浸る今日この頃……。


と、
「きもっ!」


どこからか座布団が飛んでまいりました。焼き芋が焼けたようですので部屋にとっとと戻りますです。さぶっ。


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