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森ピアノ教室

  • ハノンの注意点

    ハノン教本は本来年長者に向けて書かれたものです。ですからその原典版をいきなり年少者に与えるのは無理があります。元来機械的なトレーニングのためのものなので、小さな子供達が喜んで弾けるような内容ではないですしね。 最近は日本でもピアノを始める時期の低年齢化が顕著なので、特に注意が必要です。 幸い多くの出版社が基本を分かりやすく簡略化して、子供達が楽しく弾けるようにアレンジした楽譜をたくさん出版していますので、ハノンの導入教材として使用されることをお勧めします。(森直紀) 続きを読む

    2019年12月3日

  • ハノンの使用法

    ハノン自身も言っていますが、上級者は指のトレーニングのため、毎日一定時間をかけて練習すると成果を得られるでしょう。 初心者の場合は1〜2年を経て、ある程度の基礎が身についた時点で、指の強化を目指して使用し始めると良いでしょう。 必ず第一部から基本を丁寧に指使いを守り、順次第二部に進み調性感を身につけてから、第三部の上級編を最後まで勉強してください。 その後是非毎日の日課として、繰り返し練習しながらテンポ感や完成度を高めていって欲しいと思います。(森直紀) 続きを読む

    2019年11月27日

  • ハノンの意図

    ハノンの教則本を弾く事によって何が得られるのでしょうか。前書きの中には次のように述べられています。 「本書では腕のしなやかさと同様、指の敏捷さ、独立性、指の強さ、完全な一様性等ゆきとどいた演奏に欠く事のできない事柄を習得するのに必要な練習曲が、載っています。さらにこれらの練習曲は左手を右手同様に熟練させるように工夫されています。」また 「本書はあらゆるピアノ練習生を対象に作られております。約1年間練習した生徒から使用でき、もっと進んでいる生徒さんはより短期間で勉強でき、指や肘に以前感じた堅苦... 続きを読む

    2019年11月21日

  • ハノンの特徴

    ピアニストにとって基礎的なフィンガーエクササイズがとても重要だというお話はしましたが、ロマン派に入ると多くの作曲家がその必要性に注目しました。 小品形式の練習曲ではなく、ヴィルトゥオーゾのためのエクササイズ集を書いたのは実はハノンだけではないのです。リスト、ブラームス、シューマン、ショパンなどの有名作曲家と並んで、ピッシュナやプレディなどもその種の優れた教則本を残しています。 それらの曲はとても難しく、完成されたヴィルトゥオーゾでなくしては弾きこなせないほど高い技巧が求められます。普通のピア... 続きを読む

    2019年11月14日

  • ハノン の目的

    ピアノの演奏レベルが上がってくると、ハノンを弾く必要はないと言う人もいるでしょう。曲をたくさん弾いていれば指の訓練は自然に出来てしまうと言う考え方です。 しかし例えばスポーツ選手は実戦に備えて、日々筋トレやストレッチなどの基礎訓練を欠かしませんね。それは体幹を鍛え、技能を高め、怪我などを未然に防ぐために絶対に必要だからでしょう。 ピアノを弾くことはある意味肉体運動、アスリートと同じなのですから、単純な作業によって自分のコンディションをメンテナンスすることはとても大切だと思います。 曲を弾いて... 続きを読む

    2019年11月7日

  • ロマン派の練習曲

    ロマン派の時代は、ピアノ熱の高まりにつれて多くのピアノ作品が生み出されました。 愛好家、専門家それぞれの演奏技術を高めるために無数の「練習曲集」が出版されたのもこの頃です。 練習曲とは1曲中でいくつかの課題に絞り、同じ音型を反復しながらそれを強化する目的で作られています。 一般に演奏時間は短いものの、2部・3部形式などの起承転結のある音楽的な内容を持つ小品がほとんどです。もともと技術の向上が主目的で、芸術性の高さは求められていないので、音楽的に面白みのないものも多く、つまらないなという印象を... 続きを読む

    2019年11月1日

  • ハノンの時代

    ハノンが生まれたのは1819年、今年は生誕200年の記念の年です。 当時は音楽史でいうとロマン派の時代に入り、ピアノ音楽が花開きました。 その大きな要因は、ピアノという楽器の発展にあるのです。 現代のピアノの前身であるフォルテ・ピアノは古典派の時代に、徐々に改良を続けて産業革命を機に飛躍的な発展を遂げます。 製鉄技術が発明されて鋼鉄製の楽器のフレームとピアノ線ができたため、楽器の強度が増し、音域、音量が拡大しました。そして何より生産量の増加により一般市民階級にも普及していったのです。 こうしてピアノ... 続きを読む

    2019年10月26日

  • ラグビーW杯ベスト8 お疲れ様でした!

    日本で開催されているラグビーワールドカップが盛り上がっています。 日本チームは、予選でロシア、アイルランド、イングランドに立て続けに勝利し、史上初のベスト8に勝ち残りました。 大変残念ながら本日の準々決勝で強豪南アフリカに敗れ、ベスト4は棚上げとはなりましたが、今まで全くラグビーに関心がなかった人たちがラグビーの魅力の虜になりました。私もその一人ですが・・・ この快挙は日本チームの世界一の練習量があったからこそ成し得たのでしょう。そしていかに日々の鍛錬が大切であるかは、ピアノの演奏にも共通し... 続きを読む

    2019年10月20日

  • 台風19号の被害

    10月12日・13日に猛烈な台風が日本を襲った。近年温暖化の加速が激しく、日本各地は立て続く被害に苦しめられている。 静岡に上陸し関東から東北地方へと抜けた今回の台風は、未曾有の降水量によって多数の河川に水害をもたらした。 仮に建物が無事であったとしても、浸水の被害だけでもどんなにか辛いことだろう。 もし大切なピアノが水をかぶり弾けなくなってしまったら、と想像しただけでも心が痛む。被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げ、1日も早い復旧をお祈りしたい。 そしてどんな時でも音楽が心の癒しとなるよう... 続きを読む

    2019年10月14日

  • ハノン ピアノ教本

    この教則本は1876年、ハノン77歳の時に教育者としての経験を集大成するものとして、満を辞しては発表されました。  全曲は楽曲的な要素はほとんどなく、あくまでフィンガートレーニングのための機械的な音型の繰り返しで書かれています。  私も子供の頃はその平易で、退屈するほど規則的な書法から、古典派以前の古い音楽なのだろうという印象を持っていたのですが、実はロマン派真っ只中の作品だったのですね。 原題を『60の練習曲によるヴィルトゥオーゾ・ピアニスト』といい、色々な要素による60曲の練習曲が3部構成で順次難... 続きを読む

    2019年10月7日

  • ハノンはフランス人

    『ハノン ピアノ教本』は世界中で最も使用されている教材のひとつで、永遠のベストセラーと言えるでしょう。 作曲者、シャルル=ルイ・アノン(Charles-Louis Hanon)はフランス人ですが、日本では英語、ドイツ語の発音で“ハノン“と呼ばれています。 日本の明治維新後、新政府は積極的に西欧の文化を取り入れて近代化を推進しました。 音楽においては明治12年(1879年)「音楽取調掛」設立され、ヨーロッパへの視察が行われました。 その時、ドイツの音楽教育を基礎にしたため、日本ではその後ドイツ学派が主流となったのです。 ... 続きを読む

    2019年10月1日

  • ハノンはお好き?

    ハノンの練習曲をご存知ですか? 先日「ラララ・クラッシック」で取り上げられていました。金曜夜9時からNHKのEテレで放映されている番組ですが、色々なテーマについて多彩な解説、映像、そして演奏を通して誰にでも分かりやすく紹介されていて、私もいつも楽しみにしています。  フランスの作曲家、ハノンの「60の練習曲」は日本でも大変ポピュラーな教材で、ほとんどの音楽家、愛好家が小さい頃から一度は使用したことがあると思います。  この練習曲は一つの音型を反復しながら指のトレーニングを目指すもので、楽曲としての表... 続きを読む

    2019年9月25日

  • 深い音感

    【ピアノをまさぐりながら、小さな旋律をまとめ上げるのも結構だが、ピアノがなくても自分の中から自然と旋律が湧いてきたら、もっと喜んでいい。君の中に、一層深い音感が生きてきたのだ。 — 指は頭の望むものをやればいいので、それが反対になってはいけない。】(シューマン:音楽の座右の銘より) 小さい時に知っている曲をピアノの鍵盤を探りながら弾いたことのある人は少なくないでしょう。 このような「遊び弾き」は音感を育てるのにとても有効だと言われています。そこから次第に独自のメロディーを作れるようになったら... 続きを読む

    2019年9月19日

  • 旋律

    【音楽好きの人たちは何かというと「旋律」という。もちろん旋律のない音楽なぞ、音楽ではない。 しかし、その人々のいう旋律とは何を指しているかよく考えてみるがいい。あの人たちはわかりやすい、調子の良いものでなければ、旋律だと思わない。  しかし、旋律にはもっと違った種類のものがあって、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンをあけてみると、そこには幾千といういろいろと違った節がみつかる。 貧弱な、どれもこれも同じような旋律、ことに近頃のイタリアオペラの旋律など、早く面白がらなくなるように。— 】 ... 続きを読む

    2019年9月13日

  • 専門家と愛好家

    【作品を批判する場合には、専門の音楽に属するか、またはただの愛好者の慰みのために書かれたものかをよく区別すること。第一のものに対しては味方になり、第二のものには腹を立てないように。】(シューマン:音楽の座右の銘より) シューマンは若い頃から新人作曲家として創作活動を行っていましたが、なかなか大きな評価を得ることが出来ませんでした。そのフラストレーションは音楽の評論活動に向けられ、自分のような若く才能のある音楽家を称賛し世間に紹介し続けました。  愛好家つまりアマチュアの作品には目くじらを... 続きを読む

    2019年9月7日

  • 好みは変わる

    【初めて聴いただけで曲を判断しないこと。最初気に入った物が、必ずしも一番良いものとは限らない。大家は研究されたがっているのだ。非常に年を取ってから初めてわかるものも、少なくない。】(シューマン:音楽の座右の銘より) とても味わいのある言葉ですね。確かに年齢とともに好みって変わりますよね。昔大好きだった曲が今はそれほどでもなかったり、以前はそれほどでもなかったのに、年を経てその曲の素晴らしさに目覚めたりするのも珍しいことではありません。ですから、作曲家に対しても第一印象で好き嫌いを決めつけな... 続きを読む

    2019年9月1日

  • 温かい心で

    【古いものを尊敬するように。しかし、新しい曲もまた温かい心で接するように。知らない名だからといって、偏見を持たないように。】(シューマン:音楽の座右の銘より) シューマンの生きたロマン派の時代から見て古い時代とは、古典派さらにはバロック時代の音楽でしょう。古典派時代にはJ .S .バッハの作品が古臭く難解とみなされてあまり演奏されなくなっていました。バッハの偉大さを知るシューマンはその真価を知らしめたかったのでしょう。 同時に彼は才能のある新進作曲家を積極的に応援していました。彼が主筆を務めた雑... 続きを読む

    2019年8月25日

  • オペラ鑑賞

    【良い歌劇を聴く機会を逃さないように。】(シューマン:音楽の座右の銘より) オペラ(歌劇)は総合芸術であると言われていますが、歌、器楽、合唱、バレエ、演劇、舞台美術が一体となり、素晴らしい音楽が生み出される時、他では得られない独特な感動が生まれます。本場のヨーロッパでは昔から人々の生活に根付いていましたが、近頃ではわが国でもオペラ熱が高まっていますね。 しかし出演者数も多く製作費用もかさむため、料金は高めになりがちなので、生の公演はまだまだ一般には敷居が高いですね。にもかかわらず海外からの... 続きを読む

    2019年8月18日

  • いろいろな楽器

    【小さい時から、いろいろな楽器の音の性格に気をつけて、各楽器の特有の音色を耳に刻みつけておくこと。】(シューマン:音楽の座右の銘より) 世界中には本当に色々な楽器がありますね。最近ブームになっている古楽器から多様な民族楽器まで、皆独自の魅力的な音色を持っています。 ピアノはその中でも最も音域が広い独奏楽器であり、最も素晴らしい音色を持つ楽器だと思います。持ち運びができないので演奏会では弾きなれた楽器を使用できないというハンデもあり、楽器ごとの違いを見極めて弾きこなすのはなかなか大変です。 ... 続きを読む

    2019年8月11日

  • 昔の音部記号

    【小さい時から、昔の音部記号を練習しておくこと。さもないと、多くの昔の宝をむざむざと逃すことになる。】(シューマン:音楽の座右の銘より) ピアノの楽譜は普通、上にト音記号、下にヘ音記号の2段の5線譜—これを大譜表というのですが—を同時に読んで演奏します。ですからその2種類はすらすら読めるようにしなくてはいけません。  昔の音部記号とは、ハ音記号と呼ばれる記号で現代では一部の楽器で用いられているものの、ピアニストにとってあまり必要性はないといえます。しかしバロック時代にはハ音記号で記譜されること... 続きを読む

    2019年8月5日


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