金子ピアノ教室
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ボディマッピング
先週、近年話題のボディマッピングの講習会に行ってきました。「音楽家ならだれでも知っておきたい体のこと」という題の本で広く知られるようになっていますが、恥ずかしながら私はその本を読んでいなくて、頭は白紙状態で申し込みました。 内容は想像していた通り、体の筋肉や骨、その動くシステムを正しく知り、呼吸を深く、痛みを感じたら休む、むしろ長時間の練習は悪である、というごくあたりまえの、しかしないがしろにされていたこと。演奏家が無理に無理を重ね、才能ある努力家ほど腱鞘炎などおこしてしまうという悲しい... 続きを読む
2019年4月4日
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ボヘミアン・ラプソディ
子供のころラジオから流れていたクイーンのサウンドは、個性的でスケールが大きく、歌声は柔らかさと力強い伸びがあり、強烈な印象を残していました。ヴォーカルのフレディの白タイツは妙でしたがそんなことどうでもいいくらい、唯一無二のアーチスト。ヒット曲のほとんどを自ら作曲し、ピアノも弾く。 クイーンの映画なんて嬉しすぎる!と、行けるチャンスをうかがっていましたが、息子を県立入試に送り出した日やっと、夫君と南古谷ウニクスへと出かけました。 映画の感想は、期待以上でした。役者は本当にフレディそのもの... 続きを読む
2019年3月3日
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ウエスタ川越に北村さんがやってくるYA!YA!YA!
新年からなんと私が10年以上ファンであります北村朋幹(ともき)さんがウエスタ川越に来てくださるのです!!くれぐれも粗相のないよう心の準備をしなくては!!ああもう1週間後だなんて、うれしすぎる! リストのコンチェルトか。派手ですな。暗く内省的なドイツ音楽の似合う北村さん、どんな風に弾いてくれるのかワクワクします。 指揮は田中祐子氏。新日本フィル。ドボルザークの謝肉祭とリムスキーコルサコフのシエラザードも。1月14日(月祝)です。ドイツ在住の北村さんの演奏に触れるまたとないチャンスですので、皆様... 続きを読む
2019年1月6日
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都響のベートーヴェン
先日、サントリーホールにて、都響のベートーヴェン7番を聴いてきました。広場はクリスマス飾りや、アンティーク市場などでにぎわっていて、のっけから楽しい気分。 ミヒャエル・ザンデルリンク氏の指揮は、緩急のメリハリがあり繊細な弱音が美しく、かと思うとF1レースのようなスピード感ありで、聴衆の気をそらさない名人芸。あっという間に泣かされてしまいました。団員にとってはベト7なんて飽きるほど演奏してきたでしょうが、とても楽しそうで、演奏後の晴れ晴れした表情にまたまたぐっときてしまいました。 4楽章と... 続きを読む
2018年11月26日
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楽譜が読めないことと、勉強できないこと。
たくさんの生徒さんと出会う中、ごくまれにですが、どうしても楽譜が読めるようにならない、ということがあります。教え方が悪いのか、練習不足なのか、先生も生徒もいろいろがんばってみますが、何年たってもどうにもならないことが確かにあるのです。どうやら、図形の認識の問題や、音程とリズムと指番号同時読み取りの苦手さなど、努力で解決不可能な「何か」が原因らしいのですが、いまだによくわかりません。 こういう場合、楽譜を読めるようになることをどこかで「あきらめる」判断が必要です。その問題はひとまずおいてお... 続きを読む
2018年11月20日
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受験勉強に付き合うには
埼玉の中3は、北辰テストという業者テストを毎月のように受けるのですが、学校の試験もあるので、しょっちゅうテストなわけです。我が家の中3は「8月9月も部活があり、友達と遊んだりゲームも欠かさずやるので塾へ行くのはいやだ」そうなので、「家でマイペースで勉強したいから、一緒にやって」と。つまり「勉強はきらいだけど教えてくれるならやってもいい」という趣旨なのですね。 親子で勉強、しかも中3となれば、楽しく穏やかになんて至難の業なのですが、すったもんだの末、最近よい方法を見つけました。 ネット検索... 続きを読む
2018年9月2日
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夏休みの終わり
8月が終わる時は、毎年物悲しい気分になります。自由でのんびりした大切な季節が去ってしまう!8月半ばの発表会に参加した後、すっかり練習を怠けてしまい、帰省や親せき訪問や、山登りなどさんざん遊んで、でもまだまだ遊び足りなーい! でも、すこしピアノから離れる時間もまた大切かもしれません。私の場合、肩の凝りがとれて、体の緊張がほぐれ、かえってなんとなく弾きやすく感じたりするのです。悪い癖がとれて、ニュートラルな体に戻るというか。がむしゃらになりやすいタイプは、リラックスするのが難しいのですね。この... 続きを読む
2018年8月31日
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手の湿疹
台所仕事をしている方は、手湿疹に悩むことがありませんか?ハンドクリームや皮膚病の薬、ステロイド、ゴム手袋、綿手袋、ありとあらゆる対策を試しても、どうしても治らない!ストレスかなあ?そうして何年も過ごしてしまいましたが、最近、改善法にいきなり気付いてしまいました。 コーヒーを飲まない日、なぜかかゆみを感じないのです。朝のカフェラテは習慣になっていましたが、なんとなく飲みそびれた翌朝、寝ながら無意識に掻きむしっていた指に、全くかゆみが無い!?カフェインが24時間も体に影響を及ぼしていたとは。。... 続きを読む
2018年5月6日
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思い込みは怖い
先日、生徒さんの演奏を聴いていた時のこと。左手が低い音を弾く拍頭に、体が左に大きく傾く動作を繰り返しているので、無意識にそうなってしまっているのかと思いきや、「体を大きく動かすと、感情を込めやすい」と前の先生に言われました、とのこと。 前の先生の真意はわからないけれど、体の動きイコール感情ではないことは伝えなくてはならないなあ。少なくともメロディーだけを弾きながら、拍ごとに体を左に傾けることはやめられるので、感情と歌、呼吸の関係などゆっくり体得してもらうことにしましょう。体の重心位置を低... 続きを読む
2018年5月2日
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ステージ衣装
ウエスタ川越リハーサル室で「音(お)もちゃ箱」というイベントがあり、ショパン舟歌を弾いてきました。以前弾いた時より、ピアノがとてもよく響いて気持ち良かったです!あまりに弾きやすい時は要注意で、興奮してテンポが走ったり、フォルテを出しすぎたりしがちです。反省点はありすぎるほどありますが、今回はヒールの1センチしかないパンプスや、締め付けない下着など衣装に気を付けてみたところ、やっぱり体が安定していたので、今後もその点は守っていこうと思います。 その前の週は、原宿駅前のホール60で、ヴァイオリ... 続きを読む
2017年11月24日
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耳を育てる
夕べはN響を聴いてきました。東京オペラシティの高い天井に響き渡る迫力のサウンドにパイプオルガンも加わって、サンサーンスの3番「オルガン付き」で、懐かしい映画「ベイブ」のメロディーが奏でられました。井上道義さんのバレエを踊るような美しい指揮に見とれたり、ヴァイオリニストのソロにドキドキしたり。普段ピアノばかりの私はできるだけ他の楽器の演奏に触れて、イメージを広げていきたいと思っています。 たくさんの楽器が異なるフレーズを異なるリズムで同時に奏で、一つの音楽を作る場合、お互いの音を把握してお互... 続きを読む
2017年11月2日
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ピアノ上達の方法
かつてのブログがサイトのトラブルで全消去というお知らせ。あらら。。。ま、たいした内容でもなかったので、また改めて駄文を載せてみましょう。 いろんなピアノ上達法がありますが、私も日々ああでもないこうでもないとピアノに向かって〇十年。座り方、腰、腕、肩、手首、指、読譜、暗譜、照明、空調、イヌ、ネコ、さんざん悩んで、結局は、「自分の音をよく聴く」これに尽きる、と結論。演奏中の自分の音は、どうしても客席では聴けない。できるのは、動画を撮影すること。これが実は私が試した中で最も効果のある上達法でし... 続きを読む
2017年9月13日