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無音の音?!

ミクロコスモス第4巻102番では倍音を扱います。この曲においては、指で鍵盤を無音のまま静かに押さえることで弦を解放し、この解放された弦が、打鍵された他の弦の振動と共振することにより,無音のはずの弦の音に対応する倍音が生まれることになっています。

さて、この曲を電子ピアノで演奏・練習出来るか否かということについて考えてみたいと思います。某メーカーの電子ピアノには、ストリング・レゾナンスという「既に押し下げられているキーに対応する弦が共鳴しているかのような音が出る」という機能があります。それは明瞭に聞かせるために、共鳴する量を音量を最大値にしての録音なのだそうです。

それは、私が試弾した限りでは、共鳴の仕方がアコースティックピアノとは全く異なるものでした。

電子ピアノやハイブリッドピアノについては、全てを試弾したわけではありませんし、特に新しい機種については、私が無知な部分もあると思います。「高級機種」と言われる電子ピアノについては、多くのメーカーのものが、倍音に共鳴に対応するよう設計されています。

しかし、実際の演奏に使えるか否か、あるいは練習楽器としての役割を果たすかどうかという問題になると、一言で答を出すことは出来ません。「曲によっては無理」という結論になってしまうかも知れません。

倍音が重要になってくる楽曲を演奏したい生徒さんで、どうしてもアコースティックピアノを買うことが出来ない環境にいらっしゃる方には、「ミクロコスモス102番(バルトーク作曲)」や、「ピアノはこだまする(湯山昭作曲)」などで試弾なさると、電子ピアノの性質が分かってきて、選ぶのが楽しくなると思いますよ。


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