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本当にあったギリシャのお話3

一昨日と昨日、「金槌の重さ」と「弦の長さの比」に着目したピタゴラスが、後世の音楽に大きな影響を与えたというお話をしました。今日は、そのことが、具体的にどのようなことであったのかについて、少しお話ししたいと思います。

弦の長さの比の法則を発見したことで、「人間の耳に心地よく聞こえる音とそうでない音とを決定することが出来る」ようになりました。

つまり、弦の長さ3を弾いて出る音を「ド」としたとすると、長さ2の音が「ソ」となるわけです。「ドとソを同時に鳴らすと心地良い響きが得られる」ということは、ご存知の通りです。

ですから、同じように、「ソ」の音に対して「レ」が決定されるわけです。次は「レ」に対して「ラ」が決まります。音階の基礎は、このようにして、3:2の法則によって生み出されたのです。

ところが、この法則には問題があることに、ピタゴラスは気づきました。それは、「オクターブの関係にある音(弦の長さの比が2:1)が、本質的に人間の耳に同じに聞こえる」という性質を持つことと関係があります。

「平均律」に詳しい方々は、もう何のことかお分かりですね?

                    (つづく)


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