ピアノの中には何がある？！

「ピアノは何色？」と聞かれると、皆さんはどんな色彩を思い浮かべられますか？やはり、「黒」、「木目」、「白」・・・といったところでしょうか。

私は、コンサートホールのロビーで、「漆塗り」のグランドピアノを見たことがあります。「和」と「洋」が合わさったような魅惑的な外見でしたが、実は、「湿気を呼びやすい塗装」という理由で、「性能を重視するのであればあまり勧められない」と、後日、技術者の方より説明を受けました。

先日は、ショウルームで、スケルトン（透明）のピアノを見て来ました！鍵盤を触るたびに、内部のアクションが動くので、見ていてとても楽しかったです。また、自分のタッチが、どのようにハンマーに伝わっているのかを視覚的に確認する意味でも、とても興味深く試弾してきました。

ところが、「ピアノの色」について、生徒にアンケートを取ったところ、意外にも、「黒が良い」という票が、大多数を占めました。「スケルトン」については、「視覚的なものに気が向くため、音に集中できない！」といったものがほとんどでした。

中が透けて見えるピアノのアクションが「ポコポコ」動くのを面白がって見ていたのは、どうも私だけ（汗！）で、生徒さんたちは皆、大人と子供の区別なく、楽器から出てくる「音そのもの」に、真剣に集中していらっしゃったようです！

でも、時々、普段とはちょっと違う角度からピアノを見てみると、これまで気づかなかった何かを発見するかも知れませんよ！