紙鍵盤で練習?!
コンクールの予選や地区本選が、盛んに行われている時期になりましたね。
「電子ピアノでの練習環境にある生徒さんを、コンクールに出すべきかどうか?」ということを巡って、ちょっとした議論がありました。
それについては、一概に言えない為ここで結論を出しませんが、ちょっと極端な意見があったので気になりました。
それは、「紙鍵盤でも練習出来る」というものです。その根拠として、1980年にワルシャワで催された「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝したダン・タイ・ソンが紙鍵盤で練習していたということを挙げらました。
ベトナム戦争の最中、電気や水が確保されていたのは1965年頃迄で、戦闘機の音の中で彼は練習を続けた同氏は、戦争が激しくなったときに、母親(ピアノ教師)とその生徒達とともに、一つの村に全員で移り住みます。
ソンだけでなく、ピアノの生徒達は紙に書いた鍵盤をベッドに置き、戦闘機の音が激しい時でさえ、半地下のトンネルや防空壕の中でも指の訓練を続けたそうです。
しかし、この状況を現代の私たちに当てはめるのには、かなり無理があります。
まず、同氏はそれに先だって、アコースティックピアノの感覚を知っていました。
彼は音楽の才能に傑出した母親から、幼い頃より高度なピアノ教育を受けました。ですから、紙鍵盤に頼って練習していたわけではないのです。
たとえば、ピアノの先生が電子ピアノで練習するときは、グランドピアノのタッチを想定して、イメージトレーニングすることが出来ます。
しかし、本物のタッチや音を知らない子どもさんだと、紙で出来た鍵盤を触ったところで、何が何だか分からなくなります。
ですから、コンクール如何にかかわらず、住宅事情でアコースティックピアノを所有することは難しい方は、休日だけでも良いので、グランドピアノの感覚を体験するために、出来るだけスタジオに足を運んで欲しいと思っています。
「電子ピアノでの練習環境にある生徒さんを、コンクールに出すべきかどうか?」ということを巡って、ちょっとした議論がありました。
それについては、一概に言えない為ここで結論を出しませんが、ちょっと極端な意見があったので気になりました。
それは、「紙鍵盤でも練習出来る」というものです。その根拠として、1980年にワルシャワで催された「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝したダン・タイ・ソンが紙鍵盤で練習していたということを挙げらました。
ベトナム戦争の最中、電気や水が確保されていたのは1965年頃迄で、戦闘機の音の中で彼は練習を続けた同氏は、戦争が激しくなったときに、母親(ピアノ教師)とその生徒達とともに、一つの村に全員で移り住みます。
ソンだけでなく、ピアノの生徒達は紙に書いた鍵盤をベッドに置き、戦闘機の音が激しい時でさえ、半地下のトンネルや防空壕の中でも指の訓練を続けたそうです。
しかし、この状況を現代の私たちに当てはめるのには、かなり無理があります。
まず、同氏はそれに先だって、アコースティックピアノの感覚を知っていました。
彼は音楽の才能に傑出した母親から、幼い頃より高度なピアノ教育を受けました。ですから、紙鍵盤に頼って練習していたわけではないのです。
たとえば、ピアノの先生が電子ピアノで練習するときは、グランドピアノのタッチを想定して、イメージトレーニングすることが出来ます。
しかし、本物のタッチや音を知らない子どもさんだと、紙で出来た鍵盤を触ったところで、何が何だか分からなくなります。
ですから、コンクール如何にかかわらず、住宅事情でアコースティックピアノを所有することは難しい方は、休日だけでも良いので、グランドピアノの感覚を体験するために、出来るだけスタジオに足を運んで欲しいと思っています。
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