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ピアノは指で弾く楽器?!

「指が弱い」と悩んでいるピアノ初心者の方からのご相談を多く受けております。

試しに、人差し指で机などを強く押しながら、指の関節と関節の間の部分を触ってみると、ぷにぷにしているという方が多いため、「指に筋肉はないのでは?」思う人もいるようです。

指に力をかけたときに、どのように手首の内側に筋が浮き上がるかを観察してみると、筋となって浮き上がる紐状のもの(腱)が指先につながっていて、腱を筋肉で引っ張ることで指に力をかけているということが実感されますよね。

指の中を通る腱を引っ張るのは前腕の筋肉です。ですから、指に力を入れるときに使う筋肉は、指の中ではなく、前腕の中にあると言えます。(※ 手から肘の部分が前腕、肘から肩の部分が上腕)

一方、手のひらには明らかに筋肉があります。親指を内側に折り曲げると、親指の付け根のところが硬くなり、筋肉があることが分かりますし、小指の下の部分も力を入れると硬くなり、筋肉があることが分かると思います。この部分の筋肉が、手のひらをすぼめる動きを生んでいるのです。

「和音をつかむ」という表現は、手のひらの筋肉を使って物をつかむ動きを意識したものかもしれません。しかし、指と指の間を広げる動きを生み出しているのは、手の甲、親指の付け根、小指の下、前腕の外側の筋肉なのです。手の甲にも筋肉があるということは、専門家の研究によりすでに明らかにされています。

それぞれの場所にある筋肉は、互いに協力し合って働いています。

例えば、小指で鍵を押し下げた後、手を上げて小指の力を抜きながら、手首をわずかに内転させれば、薬指で次の鍵を押し下げることができます。

手を上げる動きは上腕を上げることで行っているため、手首は弛緩しています。

ですから、ピアノ教師が頻繁に使う用語「手首を柔らかく」というのは、「上腕を使え」という意味に置き換えることが出来ますね。

上腕を上げると肘も上がり、手は反動で下向きになり、いったん下がった後に上がります。
手が下向きになったとき指の第三関節を固定すれば、上腕の動きによる力が指先にかかります。

単に上腕の力を抜いたときも、指先に腕全体の重みがかかります。このように、指だけではなく、上腕からのエネルギーで音の強弱を調節することによって、色彩豊かな音色を生み出すことが出来るのです。


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