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モーツァルト2世

ヨーハン・ゲオルク・レオポルト・モーツァルト(Johann Georg Leopold Mozart, 1719年11月14日 - 1787年5月28日)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのお父さんであることは、皆さんよくご存知ですよね?

ピアノを習っている方は、楽譜の作曲者名の欄に、L.モーツアルトと書かれているのを見たことがあることでしょう。この人の最大の偉業は、息子ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月27日 - 1791年12月5 日)に最高の音楽教育を受けさせ、その才能を育て上げたことと言われています。

さて、この父子については多くの人が知るところですが、レオポルトの孫、即ちウォルフガングの息子については、あまり認識されていないのではないでしょうか?

フランツ・クサーヴァー・ヴォルフガング・モーツァルト(Franz Xaver Wolfgang Mozart, 1791年7月26日 - 1844年7月29日)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの末子です。彼は、生後4か月にして父親をなくしたため、その卓越した音楽教育を受けられなかったものの、幼少から音楽の才能を発揮します。

創作にも才能を見せたものの、作風は依然として、ウィーン古典派の域を超えませんでした。母親コンスタンツェは、息子に「父親のような著名な音楽家になって欲しい」と願い、フランツ・クサーヴァーという本名を、ウォルフガング・アマデウスに変更して活動させました。

遂に、彼は17歳で母親のもとを離れますが、当時、職業音楽家として生計を立てるのが困難な時世であったことなどから、自ら望んだ宮廷楽長やモーツァルテウム館長といった職を得られることなく、健康を害していきます。結局、母コンスタンツェが79歳で亡くなった翌年、53歳の生涯を閉じることになります。

彼のお兄さんであった次男カルル・トマスも子どもを残さなかったため、モーツァルトの家系はここで途絶えることになりました。(他の兄弟たちは成人する前に他界。)

フランツは本物の音楽家であったにも拘わらず、悲運の人と言われています。父親の偉大さが、常に彼の肩にずっしりとのしかかっていたことが、彼の人生を翻弄したのかも知れません。


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