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ピアノと環境 - チャペルでのレッスンより

先日は、教会のチャペルにて、ピアノレッスンを行いました。

生徒さんはよく練習をなさっていたのですが、軽いタッチのアルペジオや速いパッセージで、どうしても音が抜けてしまうので、最初は弾き方の問題かと思いました。

しかし、レッスン中にそれが「楽器の問題であること」に気づきました。

それで、そのピアノを担当している調律師の方と連絡を取って、お話を伺ったところ、「もともとタッチの重いピアノで、そのメーカーのピアノは、調整によって変更できる幅が小さいこと」および、「設置場所の環境(温度や湿度)が、季節によって大きく変化する環境であること」などが分かってきました。

調律師さん曰く、「湿度が高い時期に合わせて調整しておかないと、鍵盤を押してないのにハンマーが動いている状態になり、連打が出来なくなるなどの問題が起きる」のだそうです。

「鍵盤を押しても遅れてハンマーが動き出すのは、鍵盤が乗っている棚板の木が下がったり、痩せたりするために起きる現象」なのだそうです。

「カラ(遊び)が出るのは、乾燥する時期なので、現在、ピアノがそのような不具合を起こしていることは容易に見当がつく」との調律師のご回答でした。

教会のオーナーの方には、ピアノにエアコンの強い風を直接当てないよう、アドヴァイスさせて頂きました。加湿器を適切にご使用いただければ、なおピアノのためには良いですね。

湿度や温度差の大きい環境にピアノを置かれている方には、状態に応じて、年2回程度の調律(調整)を行うことをお勧めします。

因みにウィステリア・ピアノクラスのピアノは、年平均5~6回の調律、調整、整音を行っております。

コンディションの良いピアノで練習を行うことは、タッチだけでなく、音感の向上のためにも大切な事です。何よりも、演奏によって得られる充足感が違いますよね!


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