双子のトリック

今年の発表会は新型コロナウィルス感染拡大に慎重を期した上で、録画による限定配信という形を採ることにしました。
密を避けるために、人数と日にちを分散して録画しています。
先日は、双子の姉妹がそれぞれ異なるワルツを披露してくれました。
練習を始めた頃は二人とも苦戦していて、お母さまも「本当にこんな難しい曲が弾けるようになるのかしら？」と心配されていたようです。
練習を始めて3週間目くらいのレッスンで、二人とも見違えるほど曲想を掴んできて私を驚かせました。
先日の本番では、撮り直しの必要もなく、撮影スタッフの暖かい拍手を受けて、とても嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
翌日、早速お母さんから喜びの電話がありました。「子ども達がお互いの曲のことを『いいなあ。』と言い合っているので、『曲を入れ替えて』次の発表の機会を作って欲しい！」とのリクエストでした。
それで、私が所属している全日本ピアノ指導者協会のSTEPというイベントに、『曲を入れ替えて』参加させることにしました。
曲を入れ替えてからの最初のレッスンでは、二人とも思うように弾けなくてちょっと暗めの表情でしたが、徐々に実力を発揮するタイプと分かっているので、私は内心さほど心配していません。
とは言え、次のイベントが近づいているのに仕上がってなければ、きっと親御さんはご不安になるだろうなあと思っていたところ、お母さんから次のようなユーモアあふれたコメントを頂きました。
「双子だから、いざとなったら入れ替わって、こないだの曲を弾けばバレないですよ！！」
保護者の方々の暖かいご支援に支えられていることに、心より感謝申し上げます。
生徒さんからのコメントは、下記URLよりご覧になれます。
https://wisteria-piano.com/index.html