足台は必要？

小さい子どもさんのレッスンに足台が必要か否かということは、よく議論されていることですね。
絶対に必要と仰る先生方の根拠は、言うまでもなく「姿勢」です。
逆に、不必要であると主張される先生方は、「間もなく床に足が届くようになるであろう子どもに足台を使わせると、重心が本来あるべきバランスより下方に行ってしまうリスクがある」ことを指摘されます。
「無駄な力を抜く」というのは演奏の基本ですが、それを実現するのは強靭な腹筋と背筋であることに異論を唱える人はいないと思います。
高さの合ってない足台を使用することや、見かけ上の姿勢にこだわるあまり、本来最大限に働くべき身体機能を抑制するような弾き方は避けなければなりません。
又、テコの原理を利用した一部のペダル付き足台機種の不適切な使用により、ピアノ本体のペダルに不具合が生じた例も珍しくありません。
足台に限らず、その生徒さんに今、何が必要なのかということは、年齢や一般論で片づけられる問題ではないので、個性というデリケートな事柄を見ながら、先生とよく話し合って決めて下さいね。
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