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ベートーヴェンの第10交響曲

皆さん、こんにちは!
早速ですが、今月9日にベートーヴェンの第10交響曲が公演されたことはご存知ですか?
こう言うと、「えっ?ベートーヴェンの交響曲は第9までじゃなかった?」と戸惑う方もいらっしゃることと思います。
ベートーヴェンは第10交響曲創作の準備過程として、断片的な楽想を作成した段階で亡くなったため、完成を見なかったのです。
これまでにベートーヴェンの技法を模倣して、この作品に補筆を加えることによって完成させようという試みがなされてきました。
まず、1988年にベートーヴェン研究者のバリー・クーパー氏が、350小節に及ぶベートーヴェン自身によるスケッチを基に、第一楽章のみを完成させました。
次に、コンピューター音楽と作曲を専門とするデイビッド・コープ氏が、彼自身の人工知能ソフトウェア「エミー」に第2楽章を完成させました。
続いて、2011年に作曲家である七田英明氏は、全4楽章から成る作品を「交響曲第10番」として発表しました。しかし、4楽章構成とするにはベートーヴェンが残したスケッチがあまりにも少ないことから、これは七田氏による作品と考える方が自然であると思います。
2019年には、マティアス・レーダー氏を中心とする音楽学者とプログラマーによるグループが人工知能を使って補筆を試みました。これは2020年4月28日に、ベートーヴェンの生誕地であるボンにて、彼の生誕250年を祝うためのメイン行事として演奏される予定でした。
しかし、新型コロナウィルス感染症拡大により延期されることとなりました。
前出のクーパー氏はこの曲の一部を聞いた上で、「ベートーヴェンの作品とは程遠い。」と、人工知能による作曲に警鐘を鳴らしました。一方、「人工知能は人間による作曲を助ける道具であって、人間の意図を歪めるものではない。」として、この作品に多大な称賛を送った人々もいます。
さて、このブログの冒頭に戻りましょう。
2021年10月9日、遂にこの作品はベートーヴェンの生まれ故郷であるボンにあるテレコムフォーラムにて、ザ・ベートーヴェン交響楽団によって公演されたのです。
賛同するか否定するかは別として、聞いてみる価値はあると思います。是非、検索してみて下さいね!


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