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本番前夜のハプニング

今年のオンライン発表会のため、今月20日に第一回目の録画を行いました。
その日の朝のうちに、グランドピアノの調律を行いました。
そして、31日に第2回目の録画を行うことになりました。
ところが、前日の夜、私がラヴェルの作品を弾いているときに、高音部に違和感を感じました。
それで、一つ一つのキーを押してチェックしたところ、上から2番目のA音を弾くと、同時に長2度下のG音も鳴っていることが分かりました。
20日の調律直後および録画の最中には、そのような現象はありませんでした。
そこはダンパーのない部分であり、しかもAとGは隣接しておらず、互いに鍵盤やハンマーが干渉し合うということは有り得ません。
それで、夜遅かったのですが、調律師に報告のメールをしたところ、先方から電話がかかったきました。
そこで、リモートで指示されたとおり、幾つかの動作確認をやってみたのですが、異常は見当たりませんでした。
最後に、調律師が「ピチカートをやってみて下さい。」と言ったので、私は普段は触らないようにしている弦を直接はじきました。
「切れている弦はないですか?」と調律師。
「どの弦にもたわみはなく、弦は切れていません。」と私は答えました。
しかし、一本一本の弦を弾いているうちに、その高音Aを鳴らすハンマーに触れる3本の弦のうち、左と中央の弦はAの音を出しているのに、右端の弦だけは何故かG音を出していることに気付きました。
それで、私は「分かった!」と興奮気味に叫びました。
調律師によると、そのような現象を呈している弦はもうじき切れるのだそうです。
明日がレコーディング本番だということを知って、「調律師は朝早く直しに行く」と申し出て下さいました。
ところが、31日は午前9時から正午まで複数名のレッスンが入っており、時間が時間だけにキャンセルの連絡がつきませんでした。
しかもその日のレッスン生は、全員都内在住で、皆さん何時間もかけて来てくれるため、翌朝になってからの急なキャンセルだと、連絡が間に合わない可能性があります。
そして、午後イチには、録音技術者のセッティング予約が入ってます。
そして、3時過ぎから夜までノンストップでのレコーディング・・・。
「どうしよう。」と頭を抱えていたところ、調律師が「では12時に行けるよう、こちらのスケジュールを変更しましょう。」と言って下さいました。
その後、都内のホールでのコンサート調律があるそうですので、本当に無理をしてのスケジュール変更をして下さったと感謝しています。
弦の交換になるのか、別の方法での処置になるのかは、当日にならないと分かりませんが、演奏される生徒さんには、良い状態のピアノで録画に臨んで頂けるよう最善を尽くしたいと思っております。
私は演奏会の最中に弦を切った経験はないですが、今回は本番前の予兆に気付いたことが幸いでした。
ピアノは生き物と同じく、いつ何が起きるか分からないというところにも、面白さと魅力があります。






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