素直な心、聞く力

ピアノが上達するために、最も大切なことは何でしょう？

挙げていけばさまざまなことがありますが、突き詰めて考えると一番は「素直な心」ではないでしょうか。

練習してきた曲はみなさん、自分なりに良いと思って持ってきていると思います。（ この場合、そもそも練習をしていないというケースは除外します ）


ですが、レッスンではもっとよくするために多くのアドバイスをします。
良いと思って弾いた演奏に対する多くの注意を、素直に直さなきゃ、と受け止めるか面倒くさいなと感じるかが、進歩していく子とそうでない子の分岐点になります。


ぐんぐん伸びていく子たちを見ていると、前の週に伝えたことが次には実践できています。その場ではすぐに対応出来なくても、次のレッスンで直っていると、注意をきちんと受け止めて頑張って練習してきたんだな、と嬉しく思います。


そんなまっすぐな生徒さんを見ていると、もっと伸ばしてあげるためにはどうしたらいいんだろう？と、こちらもより工夫したり、ついつい一生懸命考えています。


レッスン内容や対応はどの生徒さんも平等に、ということはいつも心がけています。それでも、注意が毎回ごとに直って行く子達は、指導内容がより深まっていくので得をしているなあと見ていて思います。


小さな子は素直な子ばかりですよね。そして、成長の過程で自我が出てきて自分なりの考えを持つことが大切です。そんな風に成長していく中でも謙虚な気持ちを持ち続けることの大切さも伝えていきたいなと思います。


多くの生徒さんと出会い、ともに学んでいく中で日々多くの気づきがあり、私にとっても学びになっています。何事も初心を忘れず、謙虚に素直な心で、ということを忘れないようにしていきたいです。