体を使っている意識、感覚も混ぜて

近年は楽器を演奏するときの体の使い方という切り口のアドヴァイスや指導方法、参考本などが増えていて選択肢も増えました。
今までは脱力という単語が多く、時に誤解や本人はやっているつもりでもはたから見たり、体の意識がある人が見るとちょっと…というようなこともありあやふやといいますか、捉えどころがないような側面も持っていた気がします。

例えば手を握って拳の形にしてみてください。女性より男性のほうが骨が少しごつごつしているので、力を込めず単に拳の形にしているだけでも男性の作る拳の外見を「力を込めている」というようにみて連想することも可能です。

似たように和音ドミソを弾く時に、3つの音をなるべく大きい音で出すことと、ドミソの音がハーモニーとして調和するように和音を弾く時の力を入れ具合や筋肉と骨や骨格の意識は似ているようで少し異なります。

こうしたことも含めて脱力や効率的な体の使い方という意識を色々持って行くと、大きい音を出す時も調和して響きが失われずに使うことができるようになります。