発表会の前のシュミレーション２

段々と秋も深まって朝は少し寒さを感じる日も出てきました。
発表会が近づいてきているので、レッスンでも通して最後まで弾くことはもちろん、それだけでは足りませんので、会場が変わったり照明も当たっていつもと違う環境になる中でいつものように弾ける練習をしています。

座って弾いているばかりになると腕や肩の前をいつも力を入れて筋肉をロックする形で弾くように動きが狭まってしまいます。これに心理的なことで「間違わないで最後まで弾かなきゃ」という脅迫心のようなものがずっしりと乗っかってきますので、普段のように弾けない確率の方が高くなります。いわば自転車や自動車をとても気持ちに余裕のない「あと３分で駅につかないと乗れない！」というような状態になりますのでその逆に少しでもリラックスした体の状態になるようにしていきます。

いつも座って通して弾けている状態でたっても弾けるかやってみましょう。まずは立って弾くことは普段しないと思いますので、立って弾く感覚に慣れるためにスケールを弾いたり、これまでにやった曲で簡単な曲などを弾いてみたりして感触を実感していきます。
座って弾いている時に音の長さを同じになるように無意識に指や肘、肩の関節などの周りの筋肉に力を入れている場合も少なくありません。また、立って弾くと指の先の方で鍵盤を触ったり押す感覚がさらに少ない力で出来るようになるので、体の使い方にも幅が広がります。
ぜひお家でも試してみてくださいね。