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ポピュラーとクラシック

いつもポピュラー音楽を持ってきている大人の生徒さんから、クラシック音楽の中に弾きたいピアノ曲があるということを、今日のレッスンで伺いました。原曲の楽譜を見せて弾いてあげたのですが、やはりコードや即興的なパッセージを常用しているいつもの楽譜に比べると、複雑で不規則な内容であることが歴然としていました。

 それで、黒鍵の使用頻度が低くなるように移調して、出来るだけ和声の色合いが変わらないように工夫しながら私が演奏したものを、ご自身の耳で聞いて判断して頂いたところ、原曲には及ばないながらもアレンジされたものを是非自分でも演奏してみたいという返答でした。

 原曲は変更すべきでないと主張される方もいらっしゃいますが、クラシックの作曲家はしばしば途方もなく複雑な記譜と作曲技法を用いていますので、一般の人々からそれらの素晴らしい作品を遠ざける結果となってしまうこともあります。ですから、必要に応じて作品を単純化すると、より多くの方々にとって名曲が身近な存在になると思います。いずれは原曲を演奏するという段階に一歩一歩近づいて行くのも楽しみですね!

Beauty and Simplicity

Today one of my adult students who usually plays pop music told me that he would like to learn a few famous pieces by Beethoven and Chopin. After I showed him the scores, he asked me to simplify them.

Though some people assert that the original shouldn’t be altered, I often rearrange them. Classical composers often wrote music in an extremely complicated way, which often made their work stand out as being far removed from ordinary people. I hope more people will have the opportunity to enjoy classical masterpieces, and eventually be able to play the originals in the future!


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