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カノンとジーグ

「カノンはどのくらいのレベルですか?」「カノンは誰が作ったんですか?」といった質問を受けることがあります。

カノンとは、「複数の声部が同じ旋律を、異なる時点からそれぞれ開始して演奏する様式の曲」を指します。

しかし、パッヘルベルによる同名の曲が、あまりにも有名になってしまったため、その曲のことと思っていらっしゃる方が多いのです。

これは、「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」(独: Kanon und Gigue in D-Dur für drei Violinen und Basso Continuo)の第1曲、すなわち、「カノン」の部分にあたります。

「カノン様式」はもちろん対位法の一種ですが、この作品は、カノン声部だけで構成されているのではなく、「オスティナート・バス」を伴っています。

対位法的変奏が用いられているという手法から、「シャコンヌ」や「パッサカリア」とみなすことも出来ます。

2小節単位という短い半終止で進められていることと、オスティナート・バスが和声の自由度を継続的に束縛していることで、原譜においてもこの曲は構造上単純なものとなっています。

そのシンプルな中にある美しさが、この曲が時代を超えて、この曲が人々に愛されているのだと思います。


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