日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

エラールとプレイエル

「ピアノと言えば、ショパン抜きには考えられない」と仰ったのは、小学校から習いに来ている私の生徒さんのお母さまです。

ピアノの詩人の異名を取ったこの作曲家は、ピアノの魔術師と言われるF.リストと同時代に活躍しました。

リストは「ダブルエスケープメント」という現代のピアノと同じ仕組みのアクションを開発したエラール社のピアノを好みましたが、ショパンはアクションの動きよりも指先と鍵盤の一体感に優れるプレイエルを好みました。

そのピアノの特徴を見る限り、ショパンはハーフタッチを多用していたと思われます。ハンマーの先端を遠隔操作するわけですから、実際に触れている鍵盤と弦のタッチをコントロールするよりずっと高度な技術と集中力が必要とされます。

鍵盤を底まで打ちつけることでしっかりしたタッチを得ようとされる方が多いのですが、その奏法ではいずれ物理的にも表現の上でも無理がきます。技術的に高度な作品を練習する際にも、ショパンが意図した繊細さを大切にして下さいね。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓
↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント