日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

どのピアノにしようかな・・・

私の生徒さんの中には、アトラスやゲルスカルマン、フリッツクルーラーなど個性的なピアノをご愛用になっている方がいらっしゃいます。

昔のピアノのほうが材質や音質が良かったということは、よく言われることですが、その理由についても良く質問を受けます。

これからピアノのご購入を考えていらっしゃる方から、「現行のピアノだけでなく、中古で手に入れられそうな昔の各メーカーのモデル(型)も含めて、具体的なアドヴァイスが欲しい」という質問を受けました。

私の教室では、昨年末から今年にかけて、5人の生徒さんが新品と中古のアップライトピアノをお買いになり、その他、4名様から具体的な相談を受けている最中です。

お買いになった方がお選びになった機種名は、ヤマハUX100(年式1997)、ヤマハYU50(年式2006)、ヤマハYUS5(年式2010)、ヤマハYUS5(新品)、ヤマハYUS3(年式2006以降)です。

YUS3については、生徒さんがお知り合いから直接お買いになったため、私の方で正確な年式を把握しておりませんが、現行機種ですから比較的新しい物であることは間違いありません。

中古ピアノは、前のユーザーさんがどのような使い方をしていたかによって、状態や音が違ってきますので、事前に試弾なさることと、信頼できる技術者(調律師など)に内部点検をお願いすることが大切です。

私がご紹介するお店では、私の生徒さんが中古ピアノをお求めになる場合は、事前点検を、教室の責任下(生徒さんに金銭的負担がない)において、別の調律会社に依頼しており、綿密な内部チェックをクリアするまでは、たとえお客様が欲しがっても販売しない」という約束を交わしています。

また、お店には、たとえば「弦を交換した」などということを、「中身は新品」というような表現を、生徒さんに対して用いないよう、誠意をもったご対応をお願いしています。

言う間でもないことですが、ピアノには220本~230本もの弦が張られており、その一本一本には60~90kgもの力がかかっています。16~20トンもの張力が引き起こすフレームの金属疲労は、単に弦を交換したことでは解決しません。また、新しい弦と古いフレームの相性の悪さによる不快音を発生することも稀ではありません。

また、同じ年式の同機種のピアノであっても、一つの物には目立った劣化がないのに、別の物には、例えば、ハンマーを整形する余地もないほど弾き潰されていたり、アクションの動きが正常でなかったり、ブッシングクロスの交換が必要なほど、鍵盤と鍵盤の間の隙間のサイズが異なっていたりすることなどがあります。そういうピアノは概して、タッチ感が良くないです。

初心者の方の中には、「いつまでピアノを続けるか分からない。」という理由から、売却のことまで考えられることも多いですね。国産ピアノに限って言えば、「ヤマハ」は最も買取り値が高い傾向にあります。

昔のピアノの方が木材の質が良かったことは、スタインウェイなどの世界的名器を製造しているメーカーでさえ、認めざるを得ない残念な事実です。

練習のために楽器を酷使するのか、或いは、楽しみのために美しい音を観賞したいのかなど、使用される方の目的によって、お選びになる楽器の基準は異なってくることでしょう。

ディアパソン、ボストン、ゲルスカルマンなどの中にも、非常に音質の良いピアノと出会うことがあります。これらの機種は、ヤマハと比べると「個体差が大きい」ことを認識されておいた方が良いですね。

ピアノは購入後のメンテナンスや演奏者のタッチなどで、音が変わっていきますので、ご購入後はもっと楽しくなりますね!


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓
↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント