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石よりも強く、テクノロジーより賢いモノは?

皆さん、こんにちは!

最近は、紙に代わって、データで情報をやり取りすることが増えてきましたね。

アイパッドの画面を見ながらの演奏会や、レッスン光景もしばしば見かけるようになりました。

今日は、昔から楽譜に使われている「紙」についてお話ししています。

日本の音楽が「口頭伝承」で受け継がれてきたのに対し、西洋の音楽は「記譜」という形でもって歴史を歩んできました。

私の先輩に当たる人が、石板に記された古代ギリシャ音楽を解析して、五線譜に書き直して演奏してくれたことがあります。

日本の音楽は残っていないと思われがちなのですが、数が少ないというだけで、紙に書かれた楽譜が現存しているのです。しかも、その保存状態は、西洋の物の比にならないほど良いのです。

それで、その場に居合わせた人々の中に、「楽譜を保存するのに最も適した物は何か?」という
議論は持ちあがりました。ある人は「石だ。」と言い、別の人は「ハードディスクだ。」と主張しました。

軟質な石は風化が早く100年を待たずして、内容を判読出来なくなる可能性があります。硬質でクオリティーの高い石であれば1000年経っても文字が残るそうですが、これは墓石やさんから得た情報ですので、実際に、作曲家が頭に浮かんだ音を、「楽譜」として瞬時に、硬い石に彫り込むのは現実的ではありません。

ハードディスクについては、先日私の友人が、「外付けと内蔵のハードディスクの両方の中に保存しておいた情報を、機械的故障が原因で、同時に失った」として、顔面蒼白になっていましたので、個人的にはあまり信頼を置いていません。メーカーが発表している情報によると、30年~50年持つという計算になりますが。実際には、過半数が4年以内に不具合を起こしているようです。ですから、私はPC内に保存している音楽については、必ずバックアップを取るようにしています。

最終的に、その議論で栄冠を勝ち得たものは、「和紙」でした。

私は現在、和紙の上に楽譜を書くことは、流石に行っておりませんが、楽譜を補修または製本するときに用いるテープは、セロハンではなく和紙で出来ているものを使用するようにしています。


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