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モーツァルトの肖像画

アマデウス・モーツァルト少年が、お父さんのレオポルトやお姉さんのナンネル(マリー・」アンナ)と一緒に演奏しているところを描かれた絵画を、ピアノを学習しておられる方なら、どこかで一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?

足をブラブラして弾いているところや、姿勢から「現代のピアノ」とは奏法が異なることは、容易に分かることですが、この絵を細かいところまで調べてみた方は少ないかも知れません。

まず、このピアノの鍵盤の色は「黒」が基調になっています。横からの描写なので、かなり近づけて見ないと気づかないかも知れません。これは、アマデウスが7歳のときの演奏会のときのものですから、「チェンバロ」ですね。(ピアノの鍵盤の白黒が逆になったのは、19世紀です。)

モーツァルト家にあったチェンバロは、ゲーラのクラヴィーア制作者、フリーデリーツィの楽器でした。モーツァルトは、物心つくと、このチェンバロをつまびき、父レオポルトは息子の才能に驚愕したと言われています。

レオポルトは、姉のマリー・アンナのために書いた《ナンネルの楽譜帳》などの練習曲集を、幼い息子に遊び半分に与えたところ、4歳~5歳で全曲をほぼ完璧に弾けるようになったと言われています。

神童と騒がれたアマデウスは、少年時代にヨーロッパの各都市でクラヴィーア(チェンバロ、クラヴィコード、ピアノフォルテの総称)を演奏し、喝采を浴びました。その際に用いられた楽器は、ほとんどがチェンバロでした。

しかし、18世紀後半になると、チェンバロは人気を失い鍵盤楽器交代の時期に来ましたので、彼が大人になって書いた曲の多くは、チェンバロでなくピアノフォルテのために書かれたものです。ですから、モーツァルトの作品を勉強するときには、作曲年代に注意して下さいね。


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