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エオリアン・ハープ、そしてショパン:音楽と神話の交差点 - 第六章(最終章)

みなさん、こんにちは。昨日まで「序章」から「第五章」まで6回に渡って、「西風の神 ゼピュロス」についてお話ししてきました。ゼピュロスは「アネモイ」と呼ばれる四柱の神のうちの一人で、これら方角を司る神々は皆、星神アストライオスと暁の女神エーオスの子どもたちです。

今日は、特定の方角の風を司る「アネモイ」とは異なる神、「アイオロス」についてお話しします。「アネモイ」は特定の方角の風を司る神々で、一方「アイオロス」は風全般を司る神とされています。今日のブログのタイトルである「エオリアン・ハープ」の名前は、この風の神アイオロスに由来しています。

ショパンの練習曲作品25-1は、「エオリアン・ハープ」として知られています。この曲は、ロベルト・シューマンが「アイオロスが竪琴をかき鳴らしているかのようである」と表現して賛辞を贈ったとされています。

ショパンの「エオリアン・ハープ」は、その名の通り、風が弦を鳴らすエオリアン・ハープの音色を表現した曲です。風の神アイオロスが竪琴をかき鳴らすかのような、その繊細で美しい旋律は、聴く者の心を捉えます。

私はこの曲を初めて弾いたとき、まるで夢のように美しい曲だと感じ、思わず溜息が出ました。風の支配者であるアイオロスが、全ての風を思いのままに繰るかのように竪琴を奏でている様子が、まさにこの曲から感じられます。

この曲は指の弾奏に頼らないで、手の重さと呼吸を一体化させるように練習することで、作品の持つ魅力を最大限に引き出すことが出来ます。その結果、聴く者の心に深く響く音楽が生まれます。

ウィステリア・ピアノクラスは、あなたが音楽との素晴らしい旅を楽しむお手伝いができることを願っています。


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