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(第三回)ベートーヴェンの第9交響曲「合唱」の演奏の歴史と現代:日本での普及から世界の平和のシンボルまで

こんにちは。前回は、ベートーヴェンの第9交響曲「合唱」の作曲背景や構成についてお話ししました。この曲は、ベートーヴェンの最後の交響曲であり、独唱と合唱を伴う壮大な作品です。第4楽章では、シラーの詩『歓喜に寄す』が歌われ、その主題は『歓喜の歌』としても親しまれています。

今回は、この曲の演奏の歴史と現代についてお話ししたいと思います。

第9の演奏は、1824年にウィーンで初演されて以来、世界中で愛され続けています。しかし、日本での第9の歴史は、他の国とは少し違っています。

日本で最初に第9が演奏されたのは1918年のことでした。その時は、ドイツの捕虜が四国の収容所で演奏したのです。この演奏は、捕虜以外の日本人にも聴かせてもらえるようになり、日本人にも第9の感動が伝わりました。

日本では、第二次世界大戦後は、第9が日本の復興や平和への願いを表す曲として広く受け入れられました。また、第9の歌詞には、人類の平等や自由や団結を讃える内容が含まれています。これは、戦争の傷跡を癒やし、新しい時代を築こうとする日本人の心に響いたのでしょう。

日本では、年末になると、各地で第9のコンサートが開かれます。これは、日本独自の習慣となっています。また、第9のコンサートには、プロだけでなく、アマチュアの歌い手や聴き手も多く参加します。これは、第9が日本人にとって、自分たちの曲として親しまれている証拠なのかもしれません。

日本だけでなく、世界でも第9は重要な意味を持っています。第9は、欧州連合の統一性を象徴する「欧州の歌」として採択されています。また、歴史的な出来事にも関わってきました。例えば、ベルリンの壁崩壊の記念コンサートや、東日本大震災の復興支援コンサートなどです。これらの場面では、第9が人々の心をつなぎ、希望を与える曲として演奏されました。

ベートーヴェンは、第9を作曲した時に、こんなにも多くの人々に愛されるとは思っていなかったでしょう。しかし、彼の音楽は、時代や国境を超えて、人々の感情や思想に訴えかけています。第9は、ベートーヴェンの遺した最高の贈り物と言えるでしょう。

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