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モーツァルトは弾きやすい?!

いつの時代にあっても、根強いファンと支持を得ている作曲家の一人がモーツァルトですね。
「天才」「神童」の異名を欲しいままにした彼ですが、「敢えて欠点を挙げるとしたら何か?」と問うと「演奏者に対して、過度な現実性をもって書かれていること」と答える人が結構います。
これを平易な言い回しにすると、「弾きやすい」ということに他なりません。
しかし、これは手の都合上のことだけであって、芸術的に深さがないということでは決してありません。それどころか、このような意見を持っている人々は、モーツァルトの表現に対する情熱と才能を高く評価しており、それゆえに、「音楽史を開拓出来るほどの創造力を有している作曲家が、どうして演奏のしやすさや売れ行きという点で大衆に迎合したのか」というもどかしさを口にすることがあるのです。
一例として、「ケッヘル457の終楽章中に予定されていた走句を、技術的に難しくなってしまうとの理由で、出版間際になってから彼自身が取り下げた。」という逸話をお聞きになった方は多いのではないでしょうか。
そのことを「売れ行きを気にした」「出版社にへつらわなかったベートーヴェンに、モーツァルトは芸術家として劣る」などとして、この作曲家を非難する人々は少なくありません。
しかし、モーツァルトの作品が持つ価値とは、実際に彼の作品を演奏したことのある方には、何の説明がなくとも無言のうちに分かります。
それぞれの作曲家の持つ個性を比較することなく公正に評価しつつ、後世の私たちが偉大な先人たちが残した作品に触れることの出来ることを心より感謝したいと思います。


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