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ありがとう、チェルニー先生!

チェルニー30番、40番、50番といった練習曲には、メトロノームの速度が表示されていますね。

その多くが学習者を悩ませるほど速い数字になっていることが、教師と生徒の両方を悩ませてきました。

チェルニーのテンポについては、当時すでに「速すぎる」という批判があったそうです。

このようなテンポ設定の考えられる理由としては、次のようなことが考えられます。

①チェルニーが使っていたメトロノームが不良品だった。(ずっと不良品を使っていたとは考えづらい。)

②彼が使用していた楽器が、現在のピアノよりずっと軽かった。(しかし、当時のピアノフォルテと言われる楽器で演奏してみたところ、指定のテンポで弾くのはやはり難しかったらしい。)

③ベートーベン先生(チェルニーの師)にならって、理想のテンポを書いた。(もしそうであったとすると、適切なテンポ設定の曲があるのではないか?又、ベートーベンのメトロノームが不良品であったという説もある。)

「理想のテンポを書いた」という考え方もないではありませんが、「超高速のテンポを設定することで難しい曲を創作したように見せかけることで、尊敬を得たかったんだろう」と仰った先生もいます。

いずれにせよ、現在チェルニーのテンポで悩んでいる生徒さんは、心配しないで下さい。そのテンポは絶対的なものではなく、不可能であるものさえ含まれていますから。

チェルニーは、指使いの基本を確立することによって、ピアノ演奏技術の向上に貢献した音楽家ですから、「ありがとう」という気持ちを忘れないで、楽しく練習して下さいね!


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