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ルートヴィッヒ生誕248周年?!

11月に企画されている演奏会(オンライン)に向けて、生徒さんたちは練習に熱がこもっています。

さて、今回の演目のひとつであるベートーヴェンソナタは、新約聖書の異名を取るほど、西洋音楽史の中にあって重要な地位にあります。

同作曲家については、多くのエピソードが広く語られてきました。

特に、今年はベートーヴェン生誕250周年記念ということで、愛好家の方々にとっては特別な年ですね。

「同作曲家は1770年12月16日に、ドイツのボンで生まれた」という説は、広く信じられています。

しかし、1770年12月17日に洗礼を受けたという記録が教会にあることを除いて、彼の出生を裏付ける資料はありません。

1772年オランダのズトフェンで生まれたという説もあります。

ベートーヴェンは「自分が1772年生まれ」と公言していました。

彼の父親が息子を「第二の神童」(モーツァルトが神童と称えられたことに対抗して)として売り出すために、出生年を2年誤魔化した(実際は8歳なのに6才と偽った)という話も、真偽は別として有名ですね。

もし「1772年誕生説」を支持するとなると、「1770年誕生説」を裏付ける「洗礼証明書」がベートーヴェン本人のものでなかったことになります。

「ベートーヴェン誕生前に亡くなった同姓同名の長兄のもので、それを2年後に弟が引き継いだ」とすることも出来なくはないですが、「長兄は1769年に誕生後まもなく亡くなっている」ということからすると、時系列的に無理があります。

2017年にズトフェンでは、ベートーヴェンの両親が滞在した宿屋のあった通りの再開発を行い、その際、文化財の発掘作業が行われました。

そのときに、「ベートーヴェン生誕の謎を解く手がかりが見つかるのではないか?」と期待されたのですが、彼の1770年ボン生誕説を覆すほどの有力な遺物は発見されずに終わりました。

したがって現時点では、1772年オランダ・ズトフェン誕生説を肯定する論拠は乏しいです。

しかし、それ以前に1770年誕生説を否定する論拠も存在しないのです。

知り尽くされているように思われがちな音楽家たちに秘められている謎は、まだまだ沢山ありますよ!


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