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自主練習

冬休みになると、コンサートに向けて、希望者はグランドピアノの自主練習に来る。
最近は本物のピアノを持っていない家庭でもピアノを習わせる時代で、せめて冬休み位本物のピアノで指を鍛えてほしいと思ってスタートした。やり始めた当初はグランドピアノで練習できるなんて大変ありがたいことだと言ってくださる方もいらしたが、最近は他の習い事も忙しく露骨にピアノは2番目扱いされることも。一方で本物のピアノに触れて、電子ピアノとアップライトが全くの別物であることに気付いてくださる保護者様もいらして非常に良い機会である。気が付かないでいることと気が付いてなお電子を使わせることは意味が違う。

自主練習なので基本私は教えないが、同じ部屋で雑用をしながら生徒の練習を聞いている。そうすると普段の家の練習の仕方がわかるので、結局練習の仕方を指導することになる。なので実質レッスンを受けているのと変わらない。

小学校低学年の「やったよ~」という話は、だいたい子供レベルで「やった」のであって、先生レベルでなくとも、素人の大人が見ても全く足りていないことが多い。また、できない所を見つけ出してそこを部分練習する能力も備わっていないことが多いので、数をこなすことになる。やっているうちに頭に血がのぼり飽和状態になり、何回弾いたかもわからなくなるタイプの子にはおはじきを使って数えるように与えると、なぜか落ち着いてピアノを弾き出すから不思議だ。

小学校の高学年になると安心して練習を聞いていられるようになる場合も出てくる。淡々と自分の練習メニューをこなし、通しの練習でできない所を洗い出し、黙々と部分練習を繰り返すようになれば、ああ、この子は一生ピアノが友達でいてくれるところまでたどりついたなあと、しばし感慨にひたることになる。

この練習をするとしないでは、随分と能力の差に開きが出てくるので、できるだけ来てほしいのだが、現代は多様化の時代で、ピアノは学校で音楽の授業に落ちこぼれなければ十分とお考えの保護者様も多く、するとせっかくのチャンスも自ら逃すこととなる。親の都合で子供の可能性をつぶすことだけはしないでほしいと念じるばかりである。

インフルエンザも流行っているようだが、あと2週間頑張って、元気に晴れ舞台に立ってほしい。一生懸命頑張ってもだめなことがあることも学んでほしいし、成功して努力がむくわれることがあることも学んでほしい。


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