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絶対音感のある人は楽譜が読めない?(今日は少し専門的かも)

まずは言葉の説明。
絶対音感:音を聞いてド、レ、と音を当てることができる能力。
相対音感:最初に基になる音が何であるか教えてもらえば、音の距離感でドレミを割り出せる能力。

昨日、あみかピアノ・英語教室の検索ワードに「絶対音感のある人は楽譜が読めない」というものがありました。研究はしていないので科学的根拠のある反論はできませんが、「初見の利く生徒の特長」を実際に研究した国立(くにたち)音楽大学教授の研究と交えてお話しさせてください。

初見の利く人の特徴は、楽譜を目で追うスピードが速いということがあげられます。大学の講義で決められた時間内に楽譜をどれだけ先まで読めるか競争しましたが、自薦/他薦で初見が利く人たちは短時間で誰よりも先まで楽譜を読むことができました。うろ覚えになってしまったのですが、その時の講義は、初見が利く人たちは音符を言語化、且つグループ化しているから読む速度が速いのだというものだったと思います。

絶対音感のある人は言語化して音をとらえているとことが研究でわかっていますし、絶対音感のある人は初見が利くと言われているので、どなたかの印象である「絶対音感のある人は楽譜が読めない」に当てはまらないことになります。

実際私の経験値から言っても絶対音感のある生徒は初見の利く生徒が多いと感じます。以前書いた絶対音感の話(’15 9月)と重複しますが、絶対音感のない子はまず楽譜を見て、弾いた鍵盤を毎回目視しているのが見てとれました。それをやっていては読譜は気の遠くなるような作業で本当に大変だろうと常日頃眺めています。相対音感が育ってくれればもうちょっと楽になると思うのですが、どちらの音感であっても獲得するにはドレミを聞く絶対量が必要だと思います。

パソコンのブラインドタッチと同様、初期のピアノも指先の感覚と音が一致するようになると、新しい曲をもらったときに全体を把握するまでの時間は短くなるので、最低限そのレベルに達するまでは毎日の練習はいくら趣味の域でも必要だと感じます。(だいたいにして初心者のおっしゃる「趣味の域」は随分レベルが高いことが多いのですが)

ただ、読譜時に耳を使うタイプと目を使うタイプが存在するのは感じます。しかし、両方を使ってアプローチするタイプも当然存在するわけで、是非そこを目指して練習に励んでほしいと思います。そこに達すれば鬼に金棒。言葉のように操れるようになれるはず?!


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