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食育の話

小学生のときに一番味覚が育つという。このときに何を食べているか否かによってその後の人生に大きく影響を与える。
どこかが20年近くにわたって家庭料理を調査しているが、昔の食卓は何皿もあって見た目も豊かだったとのこと。

(以前ラジオ番組で、ノンフィクションライターの阿古真理さんが、1980年代が一番食生活が充実していたようなことをおっしゃっていた記憶がある。戦後食べ物がない時代からスタートして、高度経済成長に突入、電子レンジやオーブンの普及によって、主婦達は作ったこともない料理に挑戦することができるようになり大張りきりで食事を準備したという話をしていらしたことがあった。)

現代の母親は子供に何を食べたいかお伺いをたててから料理すると言う。経験が少なく、味覚も大して発達もしていない子供の注文だから当然偏っているし、結果その子供の味覚を狭くしてしまっているという。
また飲み物で流し込む時代になったので、よほど強い味付けでないと脳に記憶が残らないと言う。これでは食生活が貧相になっても仕方ない。

学生時代にジャンクフードが大好きだった私は、ずっとアメリカで生きていけたら、自分の好きなものばかり食べられて生きやすいと感じた。一方でマクドナルドの戦略は怖いと思っていた。彼らは、人間子供のときに食べていたものをなんやかんや言ってもおいしいと感じるようになることを承知していて、子供を特にターゲットに売り出している。そうすれば、その子供達が大人になっても小さい時に食べたマックのハンバーガーを一生食べ続けてくれるというわけだ。世の夫たちがいつまでたっても母親の食事が恋しいのを思い出していただければ合点がいくだろう。

さて、そのアメリカ在住のときに友人が、「アメリカ人は強い味付けばかりで、繊細な味を味わい分けることができない。日本の食文化は世界に誇れるものなんだ」と言っていたことを今頃思い出した。私がファストフードだスイーツだと濃い味付けにうつつを抜かしている同じ時期に、同じ年の彼女はthe 「繊細な味のわかる舌」 を持っていたわけだ。

最近の主婦雑誌を見ると、いかに短い時間でかつ1皿で栄養が十分取れる食事の作り方を特集しているのを見る。もっともなことだと思って目を通していたものだが、生きる上で基本中の基本、食べるという行為を豊かな時間にする行為とは真逆のことを啓発しているのだと思ってひとしきり反省した。


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