美しい弱音の探求:ミハイル・プレトニョフのピアノリサイタルに行って ♪
先日、ミハイル・プレトニョフの
ピアノリサイタルに行ってきました。
オールショパンプログラム。
前半は
ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 op26-1
幻想曲 ヘ短調 op.49
舟歌 嬰ヘ長調 op.60
ポロネーズ第7番 変イ長調 op.61
「幻想ポローネーズ」
休憩をはさんで、後半は
ノクターン 第2番 変ホ長調 op.9-2
第4番 ヘ長調 op.15-1
第7番 嬰ハ短調 op.27-1
第14番 嬰ヘ短調 op.48-2
第15番 ヘ短調 op.55-1
第18番 ホ長調 op62-2
ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53
「英雄ポロネーズ」
最初、舞台の袖から歩いてくる姿が
おじいちゃん、おじいちゃんしていて
「いくつなんだろう?」と年齢を調べると
まだ66歳。
私が知っている66歳の日本人は
もうちょっと元気なんですが・・・
ピアノはカワイのフルコンSK-EX。
多くのピアニストが好むスタインウェイや
最近、人気急上昇のファツィオリでも
ありません。
私はそれに最初、驚きました。
でも調べてみると
突然の引退宣言から7年のブランクを経て
復活したのは、SK-EXとの出会い
だったんですね。
プレトニョフさんがこのSK-EXを
気に入ったことにカワイの弱音の美しさが
あるそうです。
彼は、現代のピアノはホールが大きくなるに
つれて、どんどん音量重視になっていき
大音量は出るけれど、本来の音楽の美しさ
ピアニシモが出しにくいと言われたそうです。
彼のテクニックを持ってしても
求めているような弱音を出せる楽器が
なくなってしまったから、やめてしまった。
自分にはフォルティシモを出す技術は
あるからいいけれど、美しい本当の最弱音は
ピアノが助けてくれないと出せない。
どんなに気をつけてもパーンと出てしまう
楽器の音は、コントロールできない。
そんななかで、SK-EXは
求める弱音が出せたことで
選ばれたようです。
それを知って、すごく納得しました。
聴いていて、痛い f (フォルテ)はひとつも
ありませんでした。
そして
p (ピアノ) がとってもキレイでした。
それにはそんな理由があったんですね。
音楽のダイナミックレンジは
弱音を下げれば、フォルテではそんな爆音を
出さなくても十分に感じられることが
分かりました。
まるで、サロンで聴いているようでした。
私は前から5列目だったので
よく聴こえましたが、大ホールの末席まで
同じように聴こえたのかは、興味のある
ところです。
私自身も家のピアノを弾いていて
p や pp を弾くときにこれ以上は
表現できないなと思って
ピアノの限界を感じることがあります。
そんな時にもっといいピアノが
ほしいなと思っていました。
Shigeru Kawaiのピアノだったら
納得する音が出せるのかもしれませんね。
先の夢がまたひとつ増えました。
弾くからこそ、求めるものが出てきます。
幸せな悩みだなあと思います (╹◡╹)
♬ お豆ピアノリサイタルの詳細はこちら ♬
https://bit.ly/omame-piano
♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬ ♬
ピアノリサイタルに行ってきました。
オールショパンプログラム。
前半は
ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 op26-1
幻想曲 ヘ短調 op.49
舟歌 嬰ヘ長調 op.60
ポロネーズ第7番 変イ長調 op.61
「幻想ポローネーズ」
休憩をはさんで、後半は
ノクターン 第2番 変ホ長調 op.9-2
第4番 ヘ長調 op.15-1
第7番 嬰ハ短調 op.27-1
第14番 嬰ヘ短調 op.48-2
第15番 ヘ短調 op.55-1
第18番 ホ長調 op62-2
ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53
「英雄ポロネーズ」
最初、舞台の袖から歩いてくる姿が
おじいちゃん、おじいちゃんしていて
「いくつなんだろう?」と年齢を調べると
まだ66歳。
私が知っている66歳の日本人は
もうちょっと元気なんですが・・・
ピアノはカワイのフルコンSK-EX。
多くのピアニストが好むスタインウェイや
最近、人気急上昇のファツィオリでも
ありません。
私はそれに最初、驚きました。
でも調べてみると
突然の引退宣言から7年のブランクを経て
復活したのは、SK-EXとの出会い
だったんですね。
プレトニョフさんがこのSK-EXを
気に入ったことにカワイの弱音の美しさが
あるそうです。
彼は、現代のピアノはホールが大きくなるに
つれて、どんどん音量重視になっていき
大音量は出るけれど、本来の音楽の美しさ
ピアニシモが出しにくいと言われたそうです。
彼のテクニックを持ってしても
求めているような弱音を出せる楽器が
なくなってしまったから、やめてしまった。
自分にはフォルティシモを出す技術は
あるからいいけれど、美しい本当の最弱音は
ピアノが助けてくれないと出せない。
どんなに気をつけてもパーンと出てしまう
楽器の音は、コントロールできない。
そんななかで、SK-EXは
求める弱音が出せたことで
選ばれたようです。
それを知って、すごく納得しました。
聴いていて、痛い f (フォルテ)はひとつも
ありませんでした。
そして
p (ピアノ) がとってもキレイでした。
それにはそんな理由があったんですね。
音楽のダイナミックレンジは
弱音を下げれば、フォルテではそんな爆音を
出さなくても十分に感じられることが
分かりました。
まるで、サロンで聴いているようでした。
私は前から5列目だったので
よく聴こえましたが、大ホールの末席まで
同じように聴こえたのかは、興味のある
ところです。
私自身も家のピアノを弾いていて
p や pp を弾くときにこれ以上は
表現できないなと思って
ピアノの限界を感じることがあります。
そんな時にもっといいピアノが
ほしいなと思っていました。
Shigeru Kawaiのピアノだったら
納得する音が出せるのかもしれませんね。
先の夢がまたひとつ増えました。
弾くからこそ、求めるものが出てきます。
幸せな悩みだなあと思います (╹◡╹)
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