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ハイドンのクラヴィーアソナタ

演奏活動をされたり、ピアノの先生をされている先生方との月1回の勉強会がありました。

いろいろなテーマで勉強をしているのですが、その中でハイドンのピアノ曲の楽譜について。

ハイドンの時代の鍵盤楽器ははクラヴィコード、チェンバロからフォルテピアノへの過渡期でした。

生徒さんが弾かれるソナチネアルバムや

ソナタアルバムにも載っている

ピアノソナタ(クラヴィーアソナタ)も、

実は、初期はチェンバロのため、

後期はフォルテピアノのために

作曲されたものが多いです。


楽譜は、当時

 ・自筆譜 ハイドン自身が書いたものだが、わずかしか残っていない

 ・写譜  何人ものハイドンのお弟子さんなど周囲の人によるもの
     (ヨハン・エルスラー他)

 ・出版譜 アリタリア版など、ハイドンがOKを出してはいたが、校訂者が勝

  手にハイドンの意図しないことを加えていたこともあった 


今、現在の楽譜だと

・ウィーン原典版(クリスタル・ランドン校訂)

・ヘンレ版(運指校訂 フェーダー)

  がよいのではということです。

そのあたりのことはピーター・コラッジオさんの「ハイドンピアノソナタ演奏の手引」という本にも載っています。

私が教えを仰いでいる古楽器の演奏家の先生も写譜・自筆譜を掘り起こした

すばらしい演奏をされています。

チェンバロ、フォルテピアノ、オルガン奏者のインマゼール氏も

「オリジナル版を作れ!」とおっしゃっています。

ハイドンにはソナタアルバムの他にも「アンダンテと変奏曲ヘ短調」というとても美しい曲があります。

この曲は、自筆譜が残っているそうです。自筆譜の楽譜はfやpが入っていなかったり、アーテイキュレーションがしっかりついているので、ウィーン原典版と比較演奏して見ると大分違ったものになってきます。


ハイドンはまだまだわからないことが多く、これから研究も進んでいくのでしょう。

なんだか、難しい?話になってしまいましたが、

ハイドンの生きた時代をたどり、思いを馳せながら、素敵な演奏に近づいていくのも楽しいものです。



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