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目の前の楽譜を信じすぎちゃいけない! その2

ブラームス〈3つの間奏曲 作品117〉の楽譜から、ある謎を追いかけています。

前回ブログからの続きです。



謎のf があるかないかで、演奏には大きな違いが出てきます。

f がある場合(ヘンレ版)
クレシェンドをp からf までふくらませて、その直後にすぐp にする。
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f がない場合
(初版と、少なくとも2社の出版譜)
この部分全体がp で、その範囲のなかでクレシェンドする。
ピアノ教室.COM


ヘンレ版の楽譜を信じきっていた私は、もちろんf がある場合の解釈で弾いていました。でも、もしかしたら私の解釈は間違っているのかもしれない。


気になるよ〜!!



もし自筆譜にf がないのなら、このf はヘンレ版の【単なるミス】という結論になります。


自筆譜を見てみたい!


前回ブログで書いたように、自筆譜はウィーン楽友協会所蔵でオンラインでは公開されていないようです。

でも諦めずにリサーチを続けていたら、ユニヴァーサル社から出版されている〈ウィーン原典版〉の楽譜に自筆譜のファクシミリが掲載されているという情報を手に入れました!


コロナ禍以前なら近隣の音大の図書館に出向いてこの楽譜を実際に目にすることが出来たでしょう。昨今の状況では大学に外部の者が入るのは難しいでしょうし、音大の図書館に行くのは無理そう。 東京に住んでいたら東京文化会館の音楽資料室に行けるのになぁ。。。


せっかくだから、購入してしまおう!!
というわけで、ピアノ楽譜専門店クレシェンドでポチリ。
作品117の3曲だけの楽譜なのに、自筆譜ファクシミリつきだからお値段は3,850円!
おぉぉ。。。

そして今日、届きました!それがこちら↓
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【ウィーン原典版+ファクシミリ】と書いてあります。

さて、f はあるかな?







ありました!!
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ズームアップ↓
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さて、ここで、新たな疑問が生まれます。

なぜ自筆譜にf があるのに、
初版楽譜にはないのか?


続きます。


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