オーケストラ音楽をピアノで弾くことはソロ演奏にも役に立つ! その3〜伴奏の弾き方を工夫する〜低音編
オーケストラ音楽をピアノで弾くことはソロ演奏にも役に立つ!
シリーズ第3回〜伴奏の弾き方を工夫する〜低音編
私のアメーバブログでは譜例を用いて説明しています。よろしければ右のリンクから私のブログへお越し下さいね。
今回は低音の弾き方に注目します。前回から引き続きメンコンとロンカプのAndanteを取り上げます。
伴奏はソロヴァイオリンのメロディーに「寄り添って」弾くべきであると前回のブログに書きました。そしてピアノ譜右手の和音については前回のブログで詳しく考察しました。
ピアノ譜左手はどうでしょうか?
チェロとコントラバスが弾く音がピアノ譜左手の音になっています。
さて、オケのチェロとコントラバス奏者がパート譜を見て演奏する際、どうやったらメロディーに「寄り添って」演奏できるのでしょうか?
正直なところ私には分かりません。
ピアニストはピアノ譜のようにその楽曲の全ての音が書いてある楽譜から弾くことがほとんどです。ピアニスト以外の器楽奏者はパート譜を見て合奏します。音楽をとらえる感覚が違ってくると思います。ピアニストがパート譜を見るのはオケの中に「ピアノパート」がある場合のみですね。あらら、ちょっと話がそれました。
こうなったらチェロ奏者に聞くしかない!
というわけで、アメリカのニューイングランド音楽院でよく一緒に弾いたチェロ奏者2人に、突撃メールインタビューをしました!2人ともアメリカ国内のプロオーケストラで副首席をしているチェロ奏者です。
シャーロット・シンフォニーのジョナサン・ルイスさん(以下ジョン)とロサンゼルス・フィルのダヘ・キムさん(韓国系アメリカ人です。以下ダへ)です。こんな状況だし2人がどうしているか気になっていたのですが、すぐに返事をくれて元気そうな様子も分かってよかったです。
2人とも、とても貴重なアドバイスをくれました!!
ジョン:「オーケストラでリハーサルする前にスコアを勉強して、メロディーがどんな感じなのか把握するようにしているよ。メロディーを分かった上で伴奏としての自分のパートを弾く。メロディーを分かって弾いているのと分からずに弾いているのとで、はっきりと演奏に違いが出てくるよ。」
ダへ:「聴衆に聴かせるのは自分のパートしかない、と仮に想像してみて。そして自分のパートが伴奏であっても、それを音楽的に表現するべきよ。」
ピアノ弾きの私からは、想像の斜め上を行く回答でした。なるほどね〜!2人の意見をもとにメンコンのピアノ譜左手だけを弾いてみたら、なんとまぁ、同じ曲が全く違う感じで聞こえてきましたよ!とても面白い経験でした。
これはロンカプの低音にも応用できます!
低音のオクターブは和音と違って、小節につき1つか2つしか音がありません。ですが、チェロ奏者2人の指摘の通り、
「メロディーを分かった上で弾く」
「低音だけが聴衆に聴かせる音楽と仮に想像して、音楽的に表現する」
そうしたら、どうなるかな?
全く違う演奏になること、間違いなし!です。
この考え方(聴き方、弾き方、感じ方。。。とも言えます)は、ロンカプのAndanteだけでなく色々な曲に応用できます。
実際、現在私が取り組んでいる曲で低音だけ取り出して弾いてみたら、同じ曲が全く違うたたずまいで聞こえてきました。特にシンプルな曲ほど、低音への意識がより大切になると思います。
ジョンとダへ、どうもありがとう!感謝感謝!
というわけで、
オーケストラ音楽をピアノで弾くことはソロ演奏にも役に立つ!
シリーズ第3回〜伴奏の弾き方を工夫する〜低音編
でした。
このシリーズはひとまずここまで。
長い文章にお付き合いいただいた方、
どうもありがとうございました。
シリーズ第3回〜伴奏の弾き方を工夫する〜低音編
私のアメーバブログでは譜例を用いて説明しています。よろしければ右のリンクから私のブログへお越し下さいね。
今回は低音の弾き方に注目します。前回から引き続きメンコンとロンカプのAndanteを取り上げます。
伴奏はソロヴァイオリンのメロディーに「寄り添って」弾くべきであると前回のブログに書きました。そしてピアノ譜右手の和音については前回のブログで詳しく考察しました。
ピアノ譜左手はどうでしょうか?
チェロとコントラバスが弾く音がピアノ譜左手の音になっています。
さて、オケのチェロとコントラバス奏者がパート譜を見て演奏する際、どうやったらメロディーに「寄り添って」演奏できるのでしょうか?
正直なところ私には分かりません。
ピアニストはピアノ譜のようにその楽曲の全ての音が書いてある楽譜から弾くことがほとんどです。ピアニスト以外の器楽奏者はパート譜を見て合奏します。音楽をとらえる感覚が違ってくると思います。ピアニストがパート譜を見るのはオケの中に「ピアノパート」がある場合のみですね。あらら、ちょっと話がそれました。
こうなったらチェロ奏者に聞くしかない!
というわけで、アメリカのニューイングランド音楽院でよく一緒に弾いたチェロ奏者2人に、突撃メールインタビューをしました!2人ともアメリカ国内のプロオーケストラで副首席をしているチェロ奏者です。
シャーロット・シンフォニーのジョナサン・ルイスさん(以下ジョン)とロサンゼルス・フィルのダヘ・キムさん(韓国系アメリカ人です。以下ダへ)です。こんな状況だし2人がどうしているか気になっていたのですが、すぐに返事をくれて元気そうな様子も分かってよかったです。
2人とも、とても貴重なアドバイスをくれました!!
ジョン:「オーケストラでリハーサルする前にスコアを勉強して、メロディーがどんな感じなのか把握するようにしているよ。メロディーを分かった上で伴奏としての自分のパートを弾く。メロディーを分かって弾いているのと分からずに弾いているのとで、はっきりと演奏に違いが出てくるよ。」
ダへ:「聴衆に聴かせるのは自分のパートしかない、と仮に想像してみて。そして自分のパートが伴奏であっても、それを音楽的に表現するべきよ。」
ピアノ弾きの私からは、想像の斜め上を行く回答でした。なるほどね〜!2人の意見をもとにメンコンのピアノ譜左手だけを弾いてみたら、なんとまぁ、同じ曲が全く違う感じで聞こえてきましたよ!とても面白い経験でした。
これはロンカプの低音にも応用できます!
低音のオクターブは和音と違って、小節につき1つか2つしか音がありません。ですが、チェロ奏者2人の指摘の通り、
「メロディーを分かった上で弾く」
「低音だけが聴衆に聴かせる音楽と仮に想像して、音楽的に表現する」
そうしたら、どうなるかな?
全く違う演奏になること、間違いなし!です。
この考え方(聴き方、弾き方、感じ方。。。とも言えます)は、ロンカプのAndanteだけでなく色々な曲に応用できます。
実際、現在私が取り組んでいる曲で低音だけ取り出して弾いてみたら、同じ曲が全く違うたたずまいで聞こえてきました。特にシンプルな曲ほど、低音への意識がより大切になると思います。
ジョンとダへ、どうもありがとう!感謝感謝!
というわけで、
オーケストラ音楽をピアノで弾くことはソロ演奏にも役に立つ!
シリーズ第3回〜伴奏の弾き方を工夫する〜低音編
でした。
このシリーズはひとまずここまで。
長い文章にお付き合いいただいた方、
どうもありがとうございました。
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