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伴奏者はお得!

先日、とある声楽家の方が受けるレッスンの伴奏に行ってきました。
その方とは、3/30(火)に兵庫県立芸術文化センターでのコンサート【春に歌うドイツリート】(主催:一般社団法人 日本シューベルト協会)にて共演します。他4名の声楽家と共演します。コンサートの詳細はまた後日ブログでお知らせします!

そこで、改めて感じたこと。

伴奏者って、お得!

なぜかというと。。。
現在は自分が教える立場なので、他の先生はどうなのか、とても興味があります。著名な先生の公開レッスンを見聞きすることはありますが、公開レッスンと個人レッスンでは色々と違いがあります。

でも、伴奏者としてなら個人レッスンに参加できます。そして楽器というツールは違っても、その先生が

どのように教えるか
どのように生徒と対話するか
生徒から自分の意図しない反応をされたら、どう対応するか

観察していると、とても参考になるし勉強になります。


声楽レッスンの伴奏は、学生時代からたくさんやってきました。
ヴァイオリン等の楽器のレッスンと違い、声楽レッスンではある程度のレベルになるとピアノ伴奏が常に必要になります。先生が伴奏しながら教える場合もあるし、伴奏者を雇って(または生徒が伴奏者を同伴して)レッスンをする場合もあります。

私はアメリカのニューイングランド音楽院ではピアノ伴奏科専攻でした。声楽科学生のレッスンでの伴奏は必然的にピアノ伴奏科専攻学生に課題として割り当てられ、ノルマをこなすように伴奏に行っていました。声楽科学生がレッスンで何を歌うか、その場に行くまで知らされず、とにかく初見で弾く!私達にとっては初見の訓練と度胸試し!という感じでした。

このような「初見で声楽レッスンの伴奏をする」ことに慣れてくると、ピアニストにとってはこれがお手軽なアルバイトになります。私は自分が在籍する音楽院だけでなく、他の音楽院の先生からも雇ってもらって、よくバイトしてました。

ちなみに若い頃のドビュッシーは声楽レッスン伴奏のアルバイトをたくさんやっていたらしいです。

学生時代にはアルバイトでしかなかったですが、色々な先生が教える現場に居合わせたというのは、今になって振り返ると貴重な経験だったと思います。ピアノソロだけやっていたら、このような経験を積むことはなかったでしょう。

そして今では、実際に自分が教える立場になってみると、他の先生の教え方から学ぶことがとても多いです!

学生時代、単なる演奏技術だけのレッスンに同伴させられた時は、そりゃあつまらなかったです。(声楽レッスンで高音の出し方や歌詞の発音方法だけで時間が終わっちゃうとか、ヴァイオリンのレッスンで弓の構え方や指使いやボウイングの変更だけで終わっちゃう、とかね)
こんな時はピアノの前でぼーっと座っているだけでした。「座っているだけでバイト代もらえるから、まぁいっか〜」みたいな。しまいには先生が「せっかく伴奏者に来てもらっているんだから、もう一度歌って(または、弾いて)みなさい。」と、とりあえず伴奏者に弾かせる、みたいな感じ。

でも、現在自分が教える立場になると、単なる演奏技術を伝えるだけのレッスンであっても、その先生がどのように生徒に伝えているのか。要は話し方や伝え方が、本当に参考になることがわかりました。

この記事を読んでいる方で、他の器楽奏者や声楽家のレッスンに伴奏者として同伴する機会がある方は、ぜひやってみることをお勧めします。
自分の先生や自分自身の教え方との違いにハッとさせられたり、びっくりしたり、色々と面白い発見があると思います。

他のレッスンに〈ちゃっかり〉参加できるんだから、伴奏者はお得!ですよ〜


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