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<譜読みについて> 全体から細部へ

〈譜読みについて〉の続きです。

初めましての曲を<譜読み>する時に私が心がけているのは、

全体から細部へ

ということです。

<両手でゆっくり譜読み>の方法も、その1つ。
これに関するブログは先日の記事をご覧下さい。



では具体的に何をするのかというと、1小節目から弾き始めたい気持ちをぐっとこらえて、まずは2つのステップを。

ステップ1
この曲が何ページあるのか、調号や臨時記号が多いか少ないか、音が多いか少ないか、リズムや拍子が複雑そうか簡単そうか、パラパラとページをめくって見てみる。
長くて音が多くて複雑そうだと凹む。。。あはは。

ステップ2
曲の構造がどうなっていそうか、考える。このステップ2では、まだ弾きません。譜面という情報源を視覚的にとらえます。
乱暴にくくれば、ほとんどのクラシック曲はABAという3部形式で出来ています。曲の最初のあたりと後半は同じことが多い。ということは、最初と中間部分を譜読みすれば、後ろの方は改めて譜読みしなくてもいいかも?
ということは、長い曲でも譜読みしなきゃいけないページ数が減るかも?

以上2つのステップを経てから、最初からゆっくり、両手で弾いていきます。

割とシンプルで、初見でゆっくり弾ける曲なら曲の最後まで弾きます。とりあえず達成感を得るためです!
その後、次に書いているように複雑な曲に取り組むのと同じ方法で曲を仕上げていきます。

一方、音が多くて複雑な曲なら、ステップ2でだいたい把握した曲の構造をもとに、「セクション」に分けて取り組みます。
またまた乱暴にくくれば、クラシック曲は4小節または8小節のフレーズ(=文章)で成立しています。あ、これはポップスでも同じだと思います。曲をセクションに分けて練習するときは、4小節または8小節フレーズでより細かく分けると、曲を理解しやすいです。

それぞれの部分の取り組み方としては、

セクションを最初から最後まで、両手でゆっくり譜読み(全体)

セクション全体を(すごく複雑な曲であれば、より細かくフレーズに分けて)片手ずつ、またはメロディー部分と伴奏部分に分けて、多声部の曲ならそれぞれの旋律に分けて練習する(細部)

両手(全体)

片手ずつ、または色々と分けて(細部)

全体

細部

というループでやっていきます。

いかがですか?

全体から細部へ、そしてまた全体へ。

これが譜読みのコツだと思います。



さて、写真は数日前から私が絶賛譜読み中のアンサンブル曲。
変拍子で色々と複雑です。。。汗
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<譜読みについて>の続きは、ピアノソロ曲ではなく他楽器とのアンサンブルやデュオ、歌曲の場合の譜読み方法について書きたいと思います。


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