音痴?!と心配せずに・・成長のタイミングを待ちながら

歌の音程が外れてしまう時に、音痴なのかな？と心配に思われなくても大丈夫です。

幼い頃は、声に出せる音域がとても狭い場合が多く、例えばドとレの高さしか出せない事が有ります。

ですから、出せる音域以外の音は、違う高さで歌うしか無いため、調子外れに聞こえてしまいます。

初期のレッスンでは、生徒さんの声の音域を確認してから、無理なく出せる音域を使って、わらべ歌のような２音域で歌える物を扱います。

様子を見ながら、音域を広げて行きますが、何歳でどのくらい、と決められる物ではなく、それぞれの身体の成長の速度で、全ての生徒さんが見事に成長されて行きます。

音域の問題とは別に、聴いた音や出したい音と、自分の声を一致させる為には、意識の仕方や身体の使い方を、少しずつ学んで行く必要もあります。

生徒さんによっては、初めから自然に出来てしまったり、或いは少しずつ出来る様になったり、はたまた、ある日を境に突然出来るようになったり、その様子はとても様々です。

音域の事や身体の使い方に限らず、それぞれの事柄について、その人独自の、成長のきっかけやタイミングが有ると感じています。時間を焦らず、時間を競わずに、生徒さんの中に芽生えの栄養を貯めて行く様に、レッスンを重ねて行きます。

とにもかくにも、｢出来た！｣という嬉しい気持ちは、自信とリラックスに繋がり、ますます様々な事が容易になって行く事でしょう。

これはピアノを弾く時にもとても大切な感覚です。
「自分は出来そうだ！」という気持ち、「出来ちゃった！」という経験を、何よりも大切にしたいと思っています。