情操教育とは？

音楽教育＝(イコール)情操教育と言われることは、とても多いと思いますが、この非常に曖昧な事柄を考える時に、恩師の忘れられない言葉が有りますので以下にご紹介します。

「音楽の筋道に添って、内容を感じ取り、それに自分の気持ちを寄り添わせて行く。それは、自分の気持ちをコントロールする事です。“気持ちをコントロールする”それは人が生きていく中で、とても大切な事です。その力を育てる事こそ情操教育ではないかと思います。」

学生の頃の記憶なのですが、概ねこのような内容であったと思います。

この様に気持ちのコントロールに視点を置いて考えた時に、音楽以外にも、スポーツを学ぶ時にも、どんな事を学ぶ時にも、状況や状態を読み取り、その流れに心を寄せて、自分をコントロールして行く事は、これもまた情操を育てる事だとも思えて来ます。

何をするにも大切な力となる事を音楽から学んだ子供たちが、その先の人生で知らず知らずの内に役に立てて行く事となれば、こんなに嬉しい事は有りません。

当教室のトップページにも、ピアノを弾くことが、何か良いことに繋がりますよう…と記載しておりますが、今回、このブログを書きながら、改めてその事に思いを馳せております。

そして、音楽の筋道の辿り方、心の動かし方、身体の使い方、自分を見つめる習慣、を学ぶ時に、理想の方向を向きながらも、人それぞれに少しずつの違いが有ります。
その違いに寄り添いながら、十人十色の成熟に向けて、ご一緒の時間を過ごしたいと思います。