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絶対音感について思う事

絶対音感と言う言葉には、思わず身構えてしまうような響きがありますが、読譜と共に音楽を学ばれる中で、ある程度自然に身に付く事も有りますし、一方、音への意識付けに少し工夫する事で、初期の段階からその入口に楽しく触れていただく事が可能です。

読譜と共に、と書きましたが、近頃はCD等様々な音源が用意されていますので、聴いて覚えて弾く習慣を付けてしまいますと、いつまで経ってもド・レ・ミの音名と実際の音高が結び付きません。これについては又、別の文章にしたいと思います。

さて、絶対音感とは、例えばラの音を聴いたらラの音である事が判り、ラの音で歌ってと言われたらラの音を声に出せる、と言う事です。

しかし、これが出来たら音楽が出来るのかと言うと、話は別です。実際には要求されるラの音質を読み取り、それを表現できる奏法を知っている事の方がはるかに重要だと思います。

その上で、特に音楽を本職にしたい人には、絶対音感があった方が便利な場面が多くなりますので、しっかりと身に着けて行く必要が有ります。例えば、アンサンブルやレッスンの最中に、譜面と違う音が鳴らされた場合、耳だけで、何がどう違うのかを瞬時に判断する事や、初めて見る楽譜の音の響きを予測して瞬時に演奏へと結び付ける力も、この力あって可能になると思います。

趣味で音楽を楽しまれる場合にそこまでは必要無いと思いますが、せっかくご一緒に学べる何年かの間に、全くそれに触れずに過ごしてしまうのは残念に思われます。触れる事で、また新しい世界を感じる事に繋がるかもしれません。

私とのレッスンでは、ある程度声に出せる音域の広くなった生徒さんには、特定の音(オーケストラのチューニングの時や、ピアノの調律の時に基準音にするラ音)を聴いていただき、その音を声に出して貰います。2〜3回後のレッスンでは、音を聴かせずに「この音覚えてる?」と問えば殆どの生徒さんがほぼ近い音を出してくれます。もし初めに全然違う音が出てしまった時も、楽しみながら「もう少し高く」「もう少し低く」と言っている内にコツが判って来る様子です。1つ基準を体感できれば、後はごく自然に次へと繋げて行く事が可能です。

音の1つ1つに名前が有り、高さが有り、その連なりや組み合わせで出来ている音楽を、耳を澄ませて味わう事の楽しさを、是非体験していただきたいと思います。


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