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森ピアノ教室

  • シューマンのピアノ曲 7 ー 幻想小曲集  

    幻想小曲集 作品12  シューマンが熱愛したドイツロマン派の文学者E.T.A.ホフマンは、チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」や、夏目漱石が「吾輩は猫である」の下敷きにした「牡猫ムルの人生観」の作者です。  彼は元来判事でありながら、小説家、画家、音楽家として活躍し当時から異彩を放った人物でした。  シューマンも大学で始めは法律を学んだ経緯もあり、多彩な才能の持ち主だったことからホフマンに共感する部分が多かったのでしょう。  ホフマンの代表的小説「カロ風幻想小曲集」は幻想的で超自然的な怪奇趣味... 続きを読む

    2018年9月5日

  • シューマンのピアノ曲 6 ー 交響的練習曲 作品13  

    交響的練習曲 作品13  エルネスティーネとの恋愛時代に作曲された作品としては彼女に献呈された「アレグロ」作品8と、さらに重要な代表作である「交響的練習曲」作品13が挙げられます。  この曲はエルネスティーネの父でアマチュア音楽家であったフリッケン男爵の創作した「フルートのための変奏曲」のテーマに基づく変奏曲なのですが、練習曲が非常に流行した当時の事情を反映し、変奏曲スタイルによる練習曲集を試みた意欲作です。  またタイトルが「交響的練習曲」に落ち着くまでに彼は色々と逡巡を重ねたようです。「悲愴... 続きを読む

    2018年9月2日

  • シューマンのピアノ曲 4 ー 謝肉祭 その3  

    謝肉祭 作品9   アッシュの町で繰り広げられるカーニヴァルにはピエロやパンタロンとコロンビーヌなどの道化たちに混じりダヴィッド同盟員達も参加しています。  曲名にもフロレスタン、オイゼビウス、ショパン、パガニーニ、キャリアーナ(クララのこと)、エストレッラ(エルネスティーネのこと)等が登場し、最後は「ぺリシテ人達を討つダヴィッド同盟の行進」という大曲で締めくくられます。これは3拍子で書かれたマーチですが大変ダイナミックな終曲です。  この作品はシューマンの全作品の中でも最も華やかで演奏効果... 続きを読む

    2018年8月29日

  • シューマンのピアノ曲 4 ー 謝肉祭 その2  

    謝肉祭 作品9   「謝肉祭」はそれぞれにタイトルがつけられた小品集ですが、「4つの音による小景」という副題が示す通り、全曲をA.Es.C.Hの4音(ラ、ミ♭、ド、シ)によるテーマで統一するというこだわりを見せています。  つまりほとんどの曲がエルネスティーネの住むアッシュという町のドイツ語の綴りAschをドイツ音名に置き換え、さらに順番を並べ替えた複数の音型で始められています。  このような音のアナグラムは「アベッグ変奏曲」作品1でも見られたのですが、シューマンの好みだったようです。  またこの4音が彼... 続きを読む

    2018年8月25日

  • シューマンのピアノ曲 3 ー 謝肉祭 その1  

    謝肉祭 作品9 その1  シューマンは10代の頃からアマチュアとしてピアノ演奏に親しんでいましたが、20歳頃にピアニストを目指し、フリードリッヒ・ヴィークに師事しました。しかし晩学の遅れを取り戻そうとした無理な練習がたたってひどい腱鞘炎になってしまい、ピアニストへの道を諦めざるを得ませんでした。  皆さん、指の酷使と無理な練習にはくれぐれも気をつけましょう!  万一ご自分もしくは生徒さんが手の痛みを感じた場合は、無理をせず2〜3日練習を休むことをお勧めします。焦りは禁物です。  さてヴィークの娘ク... 続きを読む

    2018年8月21日

  • シューマンのピアノ曲 2 ー ダヴィッド同盟舞曲集  

    ダヴィッド同盟舞曲集 作品6  シューマンの文筆活動は自身が主幹を務めた「新音楽時報」での批評が主なもので、音楽が娯楽のためとなっていた当時の音楽界の堕落ぶりを厳しく糾弾するものでした。  ダヴィッド同盟のダヴィデとは旧約聖書に登場するユダヤの王です。ミケランジェロの有名な彫刻「ダヴィデ像」がその人です。旧約聖書によると昔ユダヤの民は異教徒ペリシテ人に支配され、ペリシテ人の部下である巨人ゴリアテに苦しめられていましたが、少年ダヴィデは石を投げゴリアテを撃ち殺し英雄と讃えられて初代ユダヤ王とな... 続きを読む

    2018年8月17日

  • シューマンのピアノ曲ー 蝶々 

    蝶々 作品2  シューマンは1829年頃に、熱愛するドイツ人の小説家ジャン・パウルの小説「生意気盛り」の中の仮面舞踏会の情景に基づくワルツ集を作曲し、1832年ピアノ曲「蝶々」作品2として出版しました。  「生意気盛り」は双子の兄弟ヴルトとヴァルトをめぐる物語ですが、外交的なヴルトに対し内向的なヴァルトを対置することにより、ジャン・パウルは自身の性格の二つの異なる側面を表したと言われています。   同様にジャン・パウルに心酔するシューマンも自分の内面を攻撃的なフロレスタンと内省的なオイゼビウスという... 続きを読む

    2018年8月12日

  • シューマンの性格

     前回シューマンの文才についてお話ししましたが、小さい頃からの読書の習慣は同時に彼の感受性を豊かにました。青年期のシューマンはかなりの激情型で、好きな小説家や音楽家には心底のめり込むタイプだったようです。  それに反して気に入らないものに対しては徹底して攻撃をする激しい性格だったことは、残っている彼の手紙や、彼が主筆となって発刊し続けた音楽評論雑誌「新音楽時報」の論説などからも明らかです。  シューマンは晩年に精神を病み、ライン川に投身自殺を図ったのちに、1856年エンデニヒの精神病院で亡くなり... 続きを読む

    2018年8月9日

  • シューマンの音楽

    文学者 シューマン  ロマン派の大作曲家ロベルト・シューマンがピアノを学ぶ子供達のためにたくさんのアドヴァイスを書き残していることをご存知ですか?   それらの言葉は子供達だけでなくピアノ指導者にとってもとても参考になる宝物なので、これからブログ記事として少しずつご紹介していきたいと思います。  そこでまず作曲家シューマンについてのおさらいから始めましょう。  ローベルト・アレクサンダー・シューマンは1810年ドイツのツヴィッカウという町で生まれました。ピアノの詩人、ショパンとは同年の生まれです。... 続きを読む

    2018年8月6日

  • 祝W杯予選突破

    今サッカーワールドカップに世界中が熱狂しています。 日本は見事に予選リーグを突破し、決勝トーナメントに進出できました。快挙です! 選手たちの素晴らしい活躍には本当に感動を覚えますね。 しかし昨日のポーランド戦終盤での西野監督の采配には賛否が寄せられているようです。 皆さんはどう感じられますか? 何が何でも決勝進出を求められている侍ジャパン、多くのデータを瞬時に判断しての勇気ある決断として私は西野監督に賛辞を送りたいと思います。 大きな賭けだったと思いますが、どんなに果敢に攻めたとしても、結果... 続きを読む

    2018年6月29日

  • ピアノ指導法について

     先日、ウィーン国立音楽大学のピアノ教授をなさっている I 先生にお会いしてお話を伺う機会がありました。まだ45歳で大活躍されているのですが、話術も大変素晴らしくたくさんの興味深いお話を伺うことができました。  お話の中で、教育活動で心がけていることは?という質問に次のようなお答えをいただきました。 「私の師 ライグラフ先生がレッスンの中で行っていたのは、自分がどのように練習しているかを生徒に見せることでした。それはただ闇雲に弾くのではなく、目的を定めて練習する方法を生徒に示すことで、私自身もレッ... 続きを読む

    2018年6月22日

  • 音階練習

    今日のレッスンで、生徒のお母様から「音階練習にはどのような意味があるのですか?」 という質問がありました。 確かに音楽的な面白さがなく、単なる機械的な繰り返しに聴こえますね。 しかし、音階(スケール)練習はピアニストにとって最も重要な訓練です。  先ずそれぞれの調性ごとに決まっている運指を確実に身につけることにより、親指の動きがスムーズになり指の敏捷性が増します。  また黒鍵の配置と調性感が身につき実際の曲でもあまり苦労せずに読譜ができるようになります。  もちろん指の形やタッチの確実さも改... 続きを読む

    2018年5月26日

  • コンサートの残席2席

    5月4日のホームコンサート、終了いたしました。 おかげさまでたくさんのお客様においでいただきました。 アンケートにも「親しめる選曲で、曲目解説もためになり、至福の時でした」などのご好評をいただけました。 明日、6日は残り2席となりましたが、ご興味のある方はどうぞお運びください。 続きを読む

    2018年5月5日

  • エリーゼのために

     5月4日と6日のホームコンサートでは、お子さんから大人まで楽しめるピアノ名曲を集めて演奏いたします。  ベートーヴェン作曲の「エリーゼのために」も演奏しますが、この曲は誰でも知っている名曲ですね。タイトルにあるエリーゼとは実はテレーゼが正しく、彼が想いを寄せた教え子テレーゼ・フォン・ブルンズウィック伯爵令嬢だったいう説が有力です。  ともあれ1810年ベートーヴェンが40歳の時に年若い教え子の練習のために作曲された「バガテル」です。「バガテル」とは古典派時代に最も重要な形式であった「ソナタ」に対して... 続きを読む

    2018年4月28日

  • ホームコンサート

    5月4日と6日にホームコンサートを開催致したします。 場所は小田急多摩線の栗平駅徒歩3分です。 ご来場ご希望の方は forest3914@gmail.com まで、ご予約くださいませ。 続きを読む

    2018年4月22日

  • コンクール一位

    ハエン国際ピアノコンクールの一位は韓国のキムさんです。 ファイナルではショパンのピアノコンツェルトを聞かせてくださいました。 背の低い私のために、膝を折って、背の高さを合わせてくれた優しい人です。 続きを読む

    2018年4月17日

  • マドリード音楽院

    やっとハエン国際ピアノコンクールの審査終了しました。一位と二位は韓国。三位はスペインでした。 今日はマドリードに来て、王立マドリード高等音楽院のピアノのクラスに出ました。 学内オーディションを受ける学生のレッスンでアドバイスを頼まれて来ました。 続きを読む

    2018年4月17日

  • コンクール3日目

    ハエンの街にはこんな風に沢山広告が出ていて、毎日コンクール会場には、コンクール参加者の関係者は勿論、街のした人々も、聴きに来てくださっています。 コンクール参加者は既に他のコンクールの受賞者や、中には日本で、リサイタルをしている人もいて、とても聴きごたえがあります。 続きを読む

    2018年4月8日

  • コンクール開始

    第1次予選会場はハエン音楽院のホールです。 平均律とエチュード、そしてフランス近代です。 フランス近代はラヴェルのヴァラス(ソロ用)を演奏する人が何人もいます。エチュードは、ショパンほか、ラフマニノフやリゲティが、多いですね。 続きを読む

    2018年4月8日

  • 演奏順

    ポール・レヴィス氏のバガテル、ハイドンソナタ、ブラームス119などの素晴らしい演奏の後、コンクール出場者の演奏順が張り出されました。 第1次予選は明日11時から、エチュード、バッハそして近代の作品から。いよいよ始まります。 続きを読む

    2018年4月5日


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