草取りをしていて思う

草取りをしていて思う。「やっぱり悪い種は小さいうちに摘み取っておけば大事に至らないのに。」私は倹約家(最近はケチと言うらしいが)なので自分で草取りをする。マンションが楽だと言う人! 管理料金を払っているのだから当然だろう。

草取りをしていると、新芽は主根側根タイプにせよ、ひげ根タイプにせよ、細く短く弱々しい。だから簡単に一網打尽にできる。ところが大きく成長した根の場合完全に取るのは難しい。主根側根タイプのたんぽぽは、ほっておくと太く地中深くまで根を張り、堀返しても先端まで到達できないこともある。こうなるともうお手上げだ。

ひげ根タイプのハルジオンの草取りも不毛だ。赤ちゃんハルジオンは簡単に取れるけれど、ちょっと草取りを怠ると、ひげ根がびっしりと根を張る。比較的簡単に抜けはするのだが、ぷちぷち切れたひげ根からまた無数に芽が出てきて、ねずみ算式に増えていく。

そんなこんなで私の思考が行きつくところはいつも同じなのだが、ほめるだけでは育たないということ。まあこんなに大きく振り子が振れては、当面悪い所を指摘するところまで戻ってくるまでまた数十年かかるような気がするのだが、悪い所をほっておくと、草取りを怠った時のように、根深く広範囲に繁茂する結果になると思う。つまり、良い部分を伸ばしてあげるだけでなく、同時に悪いところも矯正することは大事だと言いたい。この世の中に全く手つかずに放置している人の多いことよ。子供との根競べに親が負けてどうする?そんなの大人になってからでいいだろう?

外国の子育ては、ほめて育てるって言うけれど、やっぱり悪いところは悪いって言うのを知っていらっしゃるだろうか?日本式と比べれば確かに褒めて育てるのは事実だが、注意もするし、叱りもするのを私は見てきたけどな。逆のことを言えば、日本だって、上手な子育てをする人は、注意もするが、ほめることも忘れていなかったと思う。

だから、あの時褒められたから今の自分があると言う人がいるのだと思うし、あの時厳しく叱ってもらったから今の自分があるという話もたくさんあるのだと思うけれど、振り子が振れ過ぎているのだなあ....

で、私はいつも書いてある通り、飴と鞭を使ってお教えしているわけだが、こうも褒めて育てることが推奨されると、ちょっと注意しただけで大ごとになって、何も注意できない気分になってくる。

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