278回目のブログ

「私のこと―ピアノを弾くことー音楽と向き合う時は？　などなど」Vol.68

　「川崎市文化芸術応援チャンネル」の私共の動画ーPASSIONーの「トスカ・ファンタジー」の舞台裏について、長々とお話しして参りました。
　この「トスカ・ファンタジー」を創るに当たって、私はフルートとピアノだけで、いかにこの偉大なる「トスカ」というオペラを表現出来るのかを、考えました。
　ここからは、前回の続きです。オペラの流れと同じように、カヴァラドッシのアリア「妙なる調和」を、フルートのテクニックをアピールする「変奏」も加えて、また、「カデンツァ」も入れて、この「ファンタジー」が進んでいきましたね。これに続き、あの憎い「スカルピア」のモチーフを「間奏」として取り入れました。そしてこの後、トスカのアリア「歌に生き、愛に生き」が続きましたね。メロディーをフルートとピアノが、交差しながら、たっぷりと互いに歌い上げました。これに続くクライマックスの部分では、歌手が歌う10個の音符を、フルートパートでは、いちいち音を止めながら、その間に細かいパッセージを加え聴き手が感動へと導かれるように、創り上げました。