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命のバトン

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飼い犬を亡くしました。ジャックラッセルの女の子、ドロシーです。もう2週間位経ったつもりでカレンダーを見ると、既に3週間も経っていました。
そう言えば、亡くなったのは2日位前かと思った時、既に1週間が経っていましたっけ。
亡くなってから、1日1日の区切りが取り払われて、時間の流れが、元々そうであったように一続きになっています。
無意識のうちにドロシーを想っているので、毎日がその悲しみを中心に繋がってしまうのかもしれません。
飼う時はペットのつもりでも、亡くなる時は家族なのですね。それなのに寿命が短か過ぎるのです。まるで16歳の娘を失ったようです。
もう立つ事もできなくなった頃、抱き上げて口元にご飯を持っていくと、それでも一生懸命食べ、お水もゴクンゴクンと一生懸命飲んでいました。そうやって残された命を一生懸命最後まで大切にしていたのを想うと愛おしくて哀しくて辛いです。

ピアノの音が大好きでした。
一階のピアノ教室から音が聴こえてくると、住まいにしている二階からひとりでポトンポトンと階段を下りて、教室のドアをガリガリやり、開けてあげると、グランドピアノの真下にやって来てじっと聴いていました。ビクターの商標のワンコのように。
ヒトに対して噛んだり唸ったり吠えたりした事が一度もなく、いつでも無言で千切れるばかりに尻尾を振ってジャンプして歓迎していました。
ピアノの生徒さん達もとても可愛がってくれ、ワンコ嫌いの子も、何回かドロシーと接しているうちにさわれるようになり、今度はそれが嬉しくて、いないと、ドロシーは?と指名してくれる程でした。

我が家の一員になったのは、世界で一番好きな母が亡くなったすぐ後でした。母は、皆に好かれる、穏やかで優しくて静かな、でも時々内輪だけで辛口の批評をしたりする、絵画と文学の大好きな、実は俳人でした。その母の生まれ変わりのようにやって来てから16年、当時中学一年だった娘に今、赤ちゃんが生まれる直前、ドロシーは逝きました。
辛く寂しい時間を彼女が埋めてくれました。
命のバトンタッチです。
そのバトンを受け取り、今にも孫は生まれ出てくる事でしょう。
責任のある運命を背負って、16年を精一杯生きてくれたドロシーに心からの深い感謝を込めて、さようなら。
沢山の優しさを本当にありがとう。


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