♦️自分が弾いている実感

ピアノを愛する皆さま、こんにちは。

今日は、高校生の生徒さんのレッスンでした。

彼女は、お気に入りのポップス歌手の曲を、
やっています。


その曲はもう、ひと通り弾けるようになって、
あとは、完成度をあげていこう、と言う段階です。


長年ピアノをやっていれば、
この完成度を上げる、と言う作業が分かるかも知れませんが、
彼女はまだピアノを始めて1年くらいです。



そのせいか、曲を弾いていても、
『　　なんか、これでいいのかなーーー　　』

『　私、弾けてる❓　これで合ってる❓　　』

。。。。みたいな雰囲気がぬぐえません。



私が、隣で、あーだ、こーだ　言ってても、それはきっとダメで、
本人が、自立して、弾けてる実感が無ければ、
意味がないのかも。。。と、私は思いました。



そこで、今日は、いつものレッスンと違って、
生徒さんと距離を置いて、
一人での演奏に集中してもらう事にしました。



一回弾くごとに、生徒さんに弾いた後の感想を聞きました。



『　ええーと、ちょっとあんまり、うまく弾けてない　』


。。。。


じゃあ、もう一回弾いてみて。


。。。。。
次は、どう思った❓



。。。。。
次は、どう思った❓





。。。。。

彼女は、自分に対して、厳しめだ。

そんなに自分は、上手くない、と謙遜している。


でもね。

何回も弾いてると、段々と良くなってきてるでしょ❓



それに、
弾いてるうちに、あー今のところ、もっとかっこよく弾きたかった。。。

とか、

今のところ、もっと強く弾けば良かったなー

とか。

そんな風に思わなかった❓


次、弾くときは、もっと力を入れたいな、とか思ったでしょ❓





。。。。そう、私が言うと、
高校生は、『　うん、そうです、そう思いました　』
とうなずいた。



私は、内心、ニンマリ。

いや、モロ笑顔になりました　（笑）




その感覚が、ピアノの正解なのです。


『　それが、ピアノの楽しみやで。』　と私は言いました。



それこそが、演奏の醍醐味❗️

表現することの、面白み。。。。❗️



。。。。と、私は、思うのです。


多分、今日、生徒さんはそれを実感してたでしょう。



曲というのは、
先生がどれだけ、アドバイスを色々と言ったとしても、
最終的には、弾いている本人が、
楽しいと実感しなければ、意味がない。


今日、生徒さんは、何かを感じたのではないでしょうか。


今日のレッスンでの感覚を持ち帰ってもらって、
ご本人が、その喜びを、持ち続けてくれる事を願います。




表現することで、
自分の世界を自由に展開する。。。

一皮むけて、今まで知らなかった彼女が、
芽生えていけば、面白いだろうなーーーと、
私は楽しみにしています。


ピアノの深い魅力へ、どうぞはまって下さいね。。。（笑）