102歳のピアニスト

暖かい秋が続きましたが、いよいよ道路に落ち葉が積もり冬景色になりました。
入間市のピアノ教室、ピアノ・ハーモニーです。

日本最高齢のピアニスト、と言うキャッチフレーズで呼ばれる御年102歳の室井摩耶子先生についてちょっと書いてみたいと思います。
私がまだ学生で田舎住まいだった頃「ピアニストへの道」と言う本が出版されました。音大進学を目指してレッスンこそ東京まで通っていましたが、田舎で情報も少なくもっと音楽について深く勉強したかった私にとって、ピアニストってこうやって勉強するんだと教えてもらえる本でした。
その著者が、室井摩耶子先生。
当時はベルリンにお住まいでしたが、とても勉強になりました、とお手紙を出すと、なんと、お返事を下さいました。
それから、何年かして日本に帰って来られた室井先生は、「音楽」を教えられるピアノの先生になりたかった私に、レッスンを見に来て勉強なさいとご自宅の生徒さんのレッスン見学を解放下さいました。
今ほど、名ピアニストの公開レッスンが行われていなかった当時、とても有難かったし、遅くなるとお手製の夕御飯までごちそうして下さいました。
私の学生時代から新人ピアノ教師時代はこうした、室井先生のレッスンや、恩師井内先生のレッスンを通して思う存分本場ヨーロッパの音楽を教えて頂きました。
今は幾らでも、海外の名ピアニストや名教師のレッスンをインターネットで検索出来てしまう便利な時代になりましたね。
でも、今でも上記の先生方に教えて頂いた音楽の本質は変わっていません。