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ピアノと勘について


 大学で保育士を目指す学生さんにピアノを教える時、学生さんには、初心者もいれば子供の頃にピアノを習ったことがある人もいます。私は一応どちらにも同じように、私の教え方を一から習ってもらっています。そして一様に、「ピアノってこうやって弾くのだったのですね」と驚かれます。

まず、「手を見ないで弾く」これが基本です。手を見ていたら、楽譜を追えなくなりますから、入門段階で、手を見る癖をつけてしまった人は、ピアノの将来に限界ができてしまいます。曲が複雑になった時に、練習が苦痛になってくるからです。その段階で、適切な指導を受けて読譜力をつけることができた人は幸運ですが、たいていの人は練習しなくなって、ピアノをやめてしまいます。

「追えなくなる」とあえて言った通り、楽譜は読むこと以上に「模様のように目で追う」ことが重要なのです。一つ一つの音が、ドなのか、レなのか、ミなのかということは、それほど重要ではありません。真ん中のド、高いド、低いド、ぐらいは最初にしっかり覚えて欲しいことですが、あとは曲を歌ったりしながら少しずつ覚えていくことができます。

少し楽譜が進んでポジションの移動が出てくるまでは、「手を見ないで弾く」ということが一番大切です。逆に言うと、初歩の楽譜は、あまりポジションの移動のないものを選ぶべきです。かといって、ずっと同じポジションのところから始まる曲集を弾いていると、指番号しか見ないで弾く癖がついてしまいます。ある程度、始まりの音は移動させながら、一曲の中ではほとんどポジション移動がない曲を選ぶのがポイントです。

移動のない曲の中では、安心して楽譜をみながら弾くことができます。その際、初めは、5本の指を固定させた位置で、音が上っているか、下がっているか、一つ跳んだ音へ上ったか、下がったか、などを読み取っていきます。それに慣れたら、一つ広げたり、一つ狭めたりということも出てきます。その際も、決して指を見ないで弾きます。

初めて指を広げる時、「このぐらいかな」という勘がまだないので、音を外すこともあります。でも、手は見ないで弾いているうちに、「鍵盤一つ分指を広げるって、このぐらいなんだ」ということが「勘」でわかってくるのです。
これはすごく大切なことです。

この「勘」を養えるかどうかで、ピアノの将来が決まってきます。最初から、「このぐらいかな」という勘を頼りに、手を見ないで練習した生徒さんと、脳を使わずに手を見て鍵盤を探してしまった生徒さんでは、全く違う脳の構造になってしまい、いつまでたっても「勘」を養うことができなくなります。

「ピアノを弾く時は、手を見ないで勘を養う」これが基本です。


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